さて、結論から言おう。他者を否定することでは自分の説を「正」であるとは論じることは出来ない。ハイメ・マウサン氏がメキシコ議会にて公表したミイラ (以下、メキシコのミイラ)については、ペルーの空港で発見されたミイラ (以下、ペルーのミイラ)が模造品であることを発表してもメキシコのミイラを否定はできない。それと同じく、ペルーのミイラとメキシコのミイラとは別物だと主張しても、それはメキシコのミイラを一切、肯定するものではない。ハイメ・マウサン氏が以前、胎児の遺体を加工したミイラを「宇宙人のミイラ」として公表して、それが模造であることが明かされたという過去があるなかで、今回のメキシコのミイラのうさん臭さは更に増すばかりだ。もうこのような番組作りしかできないのだろう。後述するが、すでに今田氏、東野氏という看板MCが降板してから今回の3月22日の放送は3回目になる。
さて、関暁夫氏の話に戻そう。以下は以前にここのブログで紹介したものだ。
書き起こし職人のみやーんZZさんという方が2023年1月13日放送のABCラジオ「東野幸治のホンモノラジオ」の書き起こしをホームページ「miyeamZZ Labo」に掲載されている。このホームページを確認されたい方は以下のリンクから確認してほしい。
東野幸治 Mr.都市伝説 関暁夫『やりすぎ都市伝説』を語る
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その引用をここに記載して東野氏の言葉を見ていこう。
以下、引用
(東野幸治)『やりすぎ都市伝説』、実はあれ、VTRをやってるんすけど。5年ぐらい前からセキルバーグ自身がスタジオに来なくなったんですよ。
(マンボウやしろ)ああ、そうかもしれないですね。
(東野幸治)それで俺も薄々、思っててんけど。スタジオに来て、セキルバーグ。関のVを見た後、特にせいじを中心に「これ、おかしいやろ! なんやねん! これ、嘘ばっかりつくなや!」って。ほんなら関もなんとも言えん顔になったり。こっちを見たり、ジュニアの方を見たりとか。で、たまにこっちも火がついたりとか、今田さんも言ったりとか。そういうのが2、3回あってから、スタジオに来なくなって。
(マンボウやしろ)フハハハハハハハハッ! こう来なくてOKなポジションになっているんですか。
(東野幸治)で、Vだけ見てて。Vを見ててもせいじとか、みんなが「おい、これまた嘘ついて。こいつ! 嘘ばっかりつきやがって!」っていうて。それで1回、2回したら、今度はスタジオでVも流れんようになってきて(笑)。
(マンボウやしろ)ああ、そうですか!
(東野幸治)そう。俺ら、Vを見てないのよ。ほんまに。だから……俺はそれを冗談めかして。「そういう風にみんなが言うから関が来えへんくなったり、Vが流せんようになったんちゃうの?」って。そう言ったら、スタッフが別に笑うわけでもなく。「まあ……」みたいな(笑)。
(マンボウやしろ)「笑うわけでもなく」(笑)。
ここにあるように、関暁夫氏の存在は番組内では別枠扱いであったということだ。
以前、関暁夫は同番組内で次のようなことを言っていた。
「続・相対性理論」
知っての通り、こんな理論名のものなどない。そもそも「相対性理論」とはアインシュタインが最初に「特殊相対性理論」として唱えたもので、後に彼はそれを発展させて「一般相対性理論」を提唱した。どうもこの続けて発表された「一般相対性理論」を知ったかぶりをして続編の「続・相対性理論」と思ったのだろう。若かりし頃とはいえ…恥ずかしいばかりだ。共演者の方々から「嘘ばっかりつくなや!」と言われていたのも頷ける。
他の発言を紹介しよう。
「ある一定の光の速度を越えると、ここの空間全てが歪むんです。だから硬いと思っている鉄とか床とかもグワッと曲がるんです。ということは簡単に言って空間はあって無いようなものだということを解いたものです。その解いたゆえにアインシュタインはこの世の果てを見てしまったわけです。」
これは漫画「AKIRA」について関暁夫氏が同番組内でコメントを求められた際に行った発言である。改めて説明する必要もないが「光の速さを超えられない」最速である光速に速さを足し加えることができないのだ。光の速度が不変であるということ。
巨大な惑星の周囲には重力が発生する。この重力下を進む光は曲げられることが分かっている。その惑星の後方にある恒星が観測できることで照明出来る。重力がレンズ効果を生んで後方の恒星の光を確認出来るわけだ。
光が曲がるというと考えると、その恒星と観測者との間において、「光はその両者をつなぐ直線に対して、重力などで曲げられた場合にはその曲線になる分、長い距離を進むことになる。」とも言える。だが、それこそ相対的な見方。「通常よりも長い距離を進むことになる」ということは「光の速度が落ちている」とも言えるが、その歪んだ空間の元においても物理法則は通常と同じように機能する。
不変であるといった光の速さも超重力下においては遅延しているように見えるが、それは外部からの観測者の視点からのもの。その超重力下からの観察においては光の速度に変化はない。そもそもの光の速度は変化していない。
この観測者の視点が変わることによっては光の速度も変わって見えるという部分を大きく勘違いして「鉄とか床とかもグワッと曲がる」と言っていたのだろう。超重力下に人がいたとしても硬い鉄はその地点にいる人にとっては硬いまま。
しかもアインシュタインがその域まで理論を昇華させたことの意味で舌を出した写真があると言っている。
これは「報道陣への抵抗心の表れだ。」と言う人もいたが、そんなことは無い。ましてや関暁夫氏が言うように世を憐れんで舌を出したわけではない。本人はこの写真を気に入っていて「焼き増ししてくれないかなぁ~」とまで言ってた。本当にチャーミングな人だ。宇宙の真理を見通したからと絶望をするような人ではない。むしろ、彼の「特殊相対性理論」と「量子力学」との間の最適解はまだ見出されていない。天才が見出した理論であると同時に、まだまだ見直していかなければいけない理論だということだ。
関暁夫は以前にも「これから反重力生物体が見えるようになるから」とも言っている。
ただ、重力というものは実際にはあまりにも微力で、理論物理学者のなかには「重力は見かけの力にすぎない」と唱える者もいる。手を滑らせてスマホから手を放せばスマホは地面に落ちる。これが重力。だが、落ちたスマホは簡単に拾える。地面にくっついたままにはならない。それほど微力ということだ。当然ではあるが未だに「反重力生命体」など現れていない。
さて、「やりすぎ都市伝説」という番組には名が売れている芸人がどんどん出演しなくなっていったのだ。出演芸人は吉本興業の所属が多かった。芸人が出たくないと言ってもテレビ東京から出演依頼を受けるのは吉本興業だ。テレビ東京からの依頼を断れば、他のテレビ東京の番組において吉本興業のタレントへの出演依頼にも影響が出かねない。東野氏を始め、今田耕司氏、ケンドーコバヤシ氏、野生爆弾クッキー氏、サバンナ高橋氏の吉本興業の芸人が出演しなくなっている。カンニング竹山氏はサンミュージック、的場浩司氏はバダスプロモーションの所属ではあるが、メインMCが出演しないのであれば出演する機会もなくなるだろう。
バラエティ番組では雛壇芸人と呼ばれる立場の出演者があり、番組の流れに沿ってパネラーが語る発言につっこみや称賛の声をあげているが、それは芸風でもあり視聴者の声の代弁でもある。「そんなことあるか」という視聴者の声を代わりに言うことで観ている人からすればその番組への思い入れも生まれる。番組名を挙げるのは避けるが、他の番組では「家電芸人」などを集めて番組作りをしている。例えば「広島カープ芸人」となればカープファンは楽しく鑑賞できるし、その芸人のカープ愛が自分と重なる部分もある。
そのうえで「やりすぎ都市伝説」は東野氏の話のように「おい、これまた嘘ついて。こいつ! 嘘ばっかりつきやがって!」というのは決して先輩芸人によるつっこみではなく、視聴者も「ほんまかいな」と思っていたわけだ。それを一切、切り捨てた。
関暁夫がYoutubeチャンネルを立ち上げているが、そこにはメンバーシップといった有料チャンネルはない。但し、個々の動画で言わないことはしっかりと有料のイベントで語っている。また「情熱クラブ」というサロンも立ち上げていて、ここでは有益な情報を得られるらしい。毎月の会費が5,000円もするのだが。しかも入会には審査があって落選者には連絡すらいかないらしい。よっぽどの金持ちの道楽でしかない。
陰謀論を信じやすい性格特性として「サイコティシズム」という言葉があげられる。これは「これは、統合失調症型パーソナリティ障害の中心的な側面であり、「奇妙な信念、および魔術的思考」「妄想的思考」などを特徴とする」(引用元:Wikipedia)
鹿児島大学法文学部の大薗博記准教授と昭和女子大学人間社会学部の榊原良太准教授が共同で執筆した論文を紹介しよう。
①「陰謀論を信じやすい」人たちの傾向として強く出たのは、「熟慮性が低い人」直感的に物事を判断する人ほど陰謀論を信じやすい。
②社会不安や不満が高い人ほど陰謀論にハマりやすい。
そのうえで大薗准教授は手品の話をされている。所謂、「メンタルマジック」というもので、例としていくつかある積み木のうち、ひとつを相手に選ばせて、手品師がそれを言い当てるというもの。実はこの手品には会場の観客やスタッフなどのなかに協力者がいて手品師にサインを送っているというタネがある。これに対して被験者となった人の多くは「手品師が自分の表情や目線から心を読んだ」と思った。この講義にに立ち会った受講者の95%近くはこういった手品師の読み取りをタネだと予想したとのこと。そのうえでタネを明かした後には受講者においては「心理学=心が読める」という信念は大幅に減少し、さらに超常現象や陰謀論についての信念も低下したという。しかしマジシャンへの信頼は下がらなかった。(読売新聞オンライン:2023年11月3日「「頭の良い人」は陰謀論にハマるか、学術誌に論文が掲載…「面白くない」研究結果は心理学者を奮い立たせた」)
この2人の教授としてはタイトルにあるように「頭の良い人」は陰謀論にハマるか」ということを解き明かしたかったわけだが、結果としてはそれを明確に示すものとはならなかった。但し、最後の例にあるように我々は手品師が華麗なマジックを披露する際にほとんどの人が「これにはタネがある」と思いながらも目の前の不思議な現象を見て面白いと思うだろう。たまに簡単な手品のネタを手品師が明かすこともあるが、視聴者は「へぇー、考えるものだな。」と逆に感心することもある。
これが「都市伝説」にそのまま当てはまる。多くの人が「ほんまかいな」と言い「作り話」と思いながらもその「都市伝説」の内容の面白さに「へぇー」と感心する。
そこで「信じるか信じないかはあなた次第」と視聴者に投げかけることで、視聴者に「そうだよね、作り話だよね」と思わせながら、視線を「その話の内容の妙」へと向けさせるのだ。嘘話という拒絶で話すら聞かない部分を「あなた次第ですよ」と言ってその敷居を低くさせて「内容」で笑わせる。
さて、最近の関暁夫のパートの最後では「信じるか信じないかはあなた」まで言った後にノイズを入れて最後まで聞かせないようにしている。
これを見て「関さん、ついに真実を言い始めたんだ。」と騒いでいる人もいる。これも手品師がタネを持っていない手のほうに視聴者の関心を引き寄せるのと同じ。意図的に「作り話」という警戒心を下げさせて話を信じ込ませる方法。「信じて、信じて。」と言って相手を信じさせるよりも、「信じなければいらないよ。」と突き放すほうが相手の心がそのことを無視できなくさせることが出来る。
「宇宙人はいない」とは断言できない。どのように考えても「宇宙人がいる」という可能性は消しきれないからだ。むしろ、これほど巨大な宇宙においては他の惑星に生物がいないことのほうがありえないことだ。だが、だからと言って「宇宙人はいないと断定できない」ことは「宇宙人はいる」という確証ではない。だが、その判断を自分に任されたなかでいろいろな事象を例として挙げられると「そういえはそういうこともあるんだよね。」と思い出し、否定はおろか、それを信じる気持ちのほうが高まってくる。
未だに「占い」というものは無くならない。あえて否定はしないが、その多くはその占い師のテクニックだろう。否定すれば信仰群から「こういうことを言い当てましたよ。」という言葉が必ず帰ってくる。そこにはほとんどの「外れた占い」について語られることは無い。簡単な話で「今日、自動車に乗っていると渋滞に嵌りますよ。」と言えば、たとえ小さな工事が道路で行われていて3分ほど進みが悪いことがあっただけでも「当たった」と思い込む。占い師の多くが語るのはそういった「抽象的な言葉」でしかない。「2024年、人々はより宇宙人の存在を意識するようになるだろう。」こういうと、本当に宇宙人やUAPが見つからなくても「米国防総省(DoD)がUFOとUAPに関する目撃情報を一般公開するホームページを立ち上げた。」というだけで的中になる。
もう少し言うと「米国防総省(DoD)がUFOとUAPに関する目撃情報を一般公開するホームページを立ち上げた。」というだけで都市伝説系Youtuberは「宇宙人の存在を少しづつ明かそうとしているのだ。」と言い出すが、別にこれは「UAPの証拠」ではなく単なる「UAP情報」でしかない。2023年8月31日に8本の動画が公開されたなかで、この記事を書いている2024年3月22日時点で1本も追加されていない。しかも掲載されている動画は古くても2022年のもの。今後このサイトには、1945年以降にUAP関連の政府活動に参加した政府職員や軍人などによる情報がアップされ、その後はより広い範囲の人々の目撃情報が公開される予定とも言われているが、よほど動画の内容を吟味しているのか、更新する素振りもない。
この動画を掲載しているAAROはAATIP(2007~2012)、UAPTF(2017~2022)の後継組織ではあるが、AATIPは一度活動を中止しており、再開したUAPTFが2022年にAAROとして再編されたもの。
AAROのホームページを見れば分かるが、メールアドレスも電話番号もない。とせのような組織であるかを説明するページもない。
FBIの「X-FILE課」はモルダー(一時、ドゲット)とスカリーの二人で運営されていたが、果たしてAAROとはどれほどの組織だろうか。
宇宙人はいるのだろう。だが、「光の絶対的な速度」という縛りの中では「他の惑星から地球に来ることが出来る宇宙人はいない。」とは言える。
何にせよ、「やりすぎ都市伝説」はテレビで見られるバラエティ番組だったはずだ。笑いを求める番組だった。それが「水曜スペシャル」のような末路を辿るようになったか。UAPを言い出すなら矢追純一氏の「木曜スペシャル」か。
もしくは「関暁夫って胡散臭いんだよな。」と思い、それを受け流したうえで他の芸人のお笑い話を楽しみにしていた人たちにとってももう視聴する気にもならないだろう。
「肯定や否定」「善と悪」という極論だけでは物事は語れない。いわば中道という視点で物をみることも大事だ。都市伝説を語る人は本当に偏った物の見方しかしない。
例として以下のYoutubeチャンネルを紹介して話を終わりにしよう。
【しっとく! 明日のためになる話題】
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