Release date : Oct 16. 2001
海洋堂
海洋堂のARTPLA SCULPTURE WORKSというブランドで「エヴァンゲリオン2号機獣化第2形態ザ・ビースト“ジオフロント血戦”」が2023年9月30日に発売されました。
様々な造形作家がエヴァンゲリオンに挑むなか、この商品では吉良かずやさんが担当されました。この次には松村しのぶさんが造形した「エヴァンゲリオン初号機」が2023年11月に発売予定です。
同じポーズの2号機のレジンキットはもともと38,500円、初号機のほうは151,800円でしたので、それそれが7,150円で購入できるのは嬉しい限りです。2号機のレジンキットは違いますが、初号機のほうは彩色済ですので、これを自分で着色していくのは敷居が高いと言えます。
プラモデルとしてのランナー数は左の写真の通りで、それほど多くはありません。むしろこのパーツ数は出来るだけ色別に分割してくれているもので、マスキング作業に翻弄されるのが軽減されます。また分割することで部品の一つ一つの大きさを抑え、また組み立てることで完成後の強度を保つ意味があるとか思います。
取り扱い説明書にはそれぞれの場所の色指定がありますので、かなり色の再現が可能かと思いますが、指定塗料がクレオスのMr.カラーとなっています。エヴァンゲリオンのプラモデルと作られた方にとってはガイアノーツの「エヴァンゲリオンカラー」をご存じかと思います。「こっちを使って着色したい」と言う方はそれも良いかと思います。最終的には「自分好み」に作るので一番です。
製作④
第10使徒の下あごの部分を取り付けるのを忘れてました。ここのパーツは上手くはまらないですね。結局、合わせ部分のでっぱりの部分を削ってフラットにして、位置を決めてアロンアルファで取り付けました。
制御棒が出てくる部分は別パーツになっていて背中の内側からさしこむようになっていますが、背中の内側には起伏があるので、指定のパーツじゃないとうまく差し込めません。
ですので、この「制御棒が出てくる部分」はランナーから先に切り取らず、ランナーについている状態で外側は「つや消しブラック+少量の焼鉄色」で、内部は「メタリックレッド」で着色しておきました。
乾燥後に指定のパーツ部品をランナーから切り離して指定場所へはめ込みました。手を滑らせて落下させると、もう、どのパーツか分からなくなりますので、ひとつ接着しては次のパーツを切り離すのをお勧めします。
ちょっと色が寂しかったので淵の部分を金で塗装してます。この金は4Artist Markerです。Pebeoというフランスの会社の製品で、日本にも代理店があります。プラモデル売り場でもよく見かける商品です。油性なので下地を侵食せず、発色もよい塗料です。マーカータイプなのでペンで書き込むのような感覚で塗装することができます。但し、乾燥がやや遅くて、しかもある程度乾燥しても手で触ると表面が曇ることがあります。日本のマジックなどでもよくいつまでもべたついて、手で触ると塗ったところに指紋がついてしまうことがありますね。あれと同じです。本当に最終で塗装して、あとは手が触れないようにすると良いです。今回であれば制御棒を取り付ける直前に再度、淵を4 artist markerで塗りたいと思います。
脇腹の部分について、清水ゆうこさんの作品ではサンドイエローのような色で着色されていました。
それでパーツを見てみると確かに拘束具が身体を固定しているようなデザインが施されています。これは原作にないものですが、ここを「焼鉄色」で塗って、タミヤ ウェザリングマスターFのチタンでハイライトを付けました。
「焼鉄色」はくすんだ銀色で良い色に落ちつきますが、やや暗いので好みで明るい銀色を入れると面白くなります。ウェザリングマスターでのハイライトが手で触れることで取れてしまわないようにクリアなどのコートをかけるのもいいのですが、色が変わってしまうのが怖いので、「ここは手を触れない」と決めてそのままにしました。
合わせて焼鉄色を際立たせるためにボディ部分にクレオスGXクリアルージュを薄く重ねてテカリを強めました。
デザインで十分に表現されていますが、塗装によって拘束具が肉体に食い込んでいる感じを上手く表現出来ます。
ウェザリングマスターは本当に便利です。あまりエアブラシを使わない私にとってはこれでプラモデルを「お化粧」するのが好きです。備え付けのブラシが折れてしまったり、スポンジ部分が毛羽立ってしまうことがありますが、100均の化粧道具売り場で「アイライン用のブラシ」として売ってるもので代用できます。ブラシで塗った後もそんなに色落ちはしません。コートをしておくのが間違いないとは思いますが。A~Hまで種類があります。
右足に取り掛かろうとしたらE-15というパーツがすでに切り取られてました。間違って切り取ったのか、欠落していたのか。幸い、足の裏のパーツでほとんど表からは見えません。
ここは後でタミヤ エポキシ造形パテ(速硬化タイプ)を使って造形してみます。
足の色はやっぱりガイアノーツの「エヴァレッド」にします。鮮やかな色であり、深みもあります。乾燥後はつやが出ますが、まずはこのままつやを出したままにしておきます。
左足も順調に組み上げて両足をボディに取り付けてみました。ボディにはクレオスGXクリアルージュでつやをつけた分、やや暗くなっていましたが、それによって脚部のエヴァレッドの鮮やかさが際立ちます。
最初にエヴァレッドを塗った時は玩具っぽくないかと思いましたが、なかなかいい色です。
①陰影をつける。
造形の凹凸で自然な陰影がついています。やりすぎない程度に茶系の陰影をつけてみます。
②メタリック系?
第二候補としてメタリック系の赤も考えていましたが、エヴァレッドにしたいと思います。
こういったボディに取り付ける部品も塗装して乾燥したら、ボディに取り付けていきます。オレンジの部分はエヴァオレンジもあったのですが、試しにエヴァヴァーミリオンを塗ってみました。Mark.06用のオレンジです。頭部の塗装ではやはりエヴァオレンジを使いたいと思います。
右腕はフラットホワイト+つや消しブラック+パープルを混ぜたもの。少しパープルを感じられて、かつ灰色系になるように調合しました。
腕の両側、二の腕部分はつや消しブラック。
肩の部分のマークはシールも付属されていましたが、上段:エヴァレッド、中央:つや消しブラック、下段:エヴァグリーンで塗分け。
肩本体はエヴァイエローで着色してあります。
追記
色に関してはこだわる方はこだわりますね。例えば機動戦士ガンダムの「ザクⅡ」でもタイプによってあの薄い緑色が違っていて、それに合わせた塗料も販売しています。
エヴァにおいては黄色ではエヴァイエローが2号機、エヴァプロトイエローは零号機、エヴァオレンジイエローが初号機。オレンジではエヴァオレンジが2号機、エヴァヴァーミリオンがMark.06。こういったこだわりこそ、プラモデルの醍醐味でもあります。
次回では左腕を完成させて、台座の第10使徒と合わせてみたいと思います。まだE-15パーツが見つかっていないので、台座に合わせる際にエポキシ樹脂パテで足裏を作る予定です。
コメント