「エコエコアザラク」は漫画家の古賀新一さんが「週刊少年チャンピオン」にて1975年から1979年にかけて連載していたホラー漫画です。1980年代には「月刊少年チャンピオン」にて「黒井ミサ」「黒井ミサ2」とタイトルを変えて高校生編が描かれ、1993年にはホラー漫画誌「サスペリア」にて「エコエコアザラクⅡ」も連載されました。多くの方が最初の連載の時のイメージを持っているのではないでしょうか。
吉野公佳さんがミサを演じた「エコエコアザラク -WIZARD OF DARKNESS-(1995)」「エコエコアザラクII -BIRTH OF THE WIZARD-(1996)」が映画化もされましたが、主人公の黒井ミサのイメージに近いと私が感じているのは佐伯日菜子さんが演じたミサです。佐伯さんが演じたミサは1997年のテレビシリーズと1998年の映画「エコエコアザラクⅢ -MISA THE DARK ANGEL-」があります。
ミサといえば「エコエコアザラク、エコエコザメラク、エコエコケルノノス、エコエコアラディーア」ですね。
動画は第3話「リフレインの魔法」のラストシーンから。
なお、この呪文はもともと女神崇拝の「ウイッカ(Wicca)の典礼聖歌」のひとつとされています。
現代宗教としてのウィッカの創始者ジェラルド・ブロソー・ガードナーによる1949年の著書オカルト小説『High Magic’s Aid』に使用された『エコ詠唱』が起源となります。
「Eko, Eko, Azarak, Eko, Eko, Zomelak, Eko, Eko, Cernunnos, Eko, Eko, Aradia!」
ミサは私立聖ヶ丘高校に転入してきたんですね。ここの高校は男女ともブレザーが制服ですが、ミサはセーラー服を着ています。この第3話の終了でミサは私立聖ヶ丘高校を去っていきます。誰にも告げず、しかも接した人たちの記憶を消して。友人のうちひとりの男の子人は黒いセーラー服の女の子が立ち去っていくその背を見て何かを感じるのですが、友達に呼びかけられてそこに合流していくなかで、そんなことに気を止めていたことも忘れてしまいます。ミサはやがてこうやって去っていくことが分かっていた。一時は心を交わした友人がいても自分だけはそこに本来いるべきではないことが分かっているんですね。
映画「エコエコアザラク Ⅲ MISA THE DARK ANGEL」のポスターを紹介します。
ミサは事件の真相を探るためにSt. Seiren High Schoolに転入します。ここの制服もセーラー服ですが、白いセーラー服でミサだけが黒のセーラー服です。それにしてもSeirenがあのギリシア神話に出てくる人面鳥身だとすると、演劇部に所属している他の登場人物の歌声にミサが引き寄せられたことを意味しているのではないでしょうか。
「エコエコアザラク」の詠唱でいいシーンがなかったので第5話「隣の女」のラストシーンから。
mp3音声を貼り付けておきます。
妹の黒井アンリが唱えるのは「エコエコヒプノス、エコエコノーデンス、エコエコアザトース、エコエコウボサスラ」になります。妹の黒井アンリはテレビシリーズでのオリジナルキャラでしょうか。原作では一話完結のイメージがありましたが、テレビシリーズ第14話からの「エコエコアザラク the second」ではアンリにまつわるエピソードを描くことで終盤に向かってドラマが完結していく感じがありました。第20話の最後での呪文がこちらです。
次の呪文は「ベールゼブブ ルキフェル アディロン ソエモ セロイアメク ルロセクラ エルプラント カメロルアル アドリナノルム マルチロル チモン」
これはよく使われた呪文ですね。かなり強い攻撃魔法のための詠唱と思われます。
第二話の「顔」のラストでも詠唱していましたね。こちらは少し長く、3回連続で詠唱しています。
編集でPowerDirectorを使用していますが、無料配布のままで使用していますのでロゴが付いています。ご了承ください。
この呪文集はシリーズで紹介していきたいと思います。
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