SPAWN #156

SPAWN→CASE FILES SAM AND TWITCH
下段のクロスオーバー作品等を参照しても本編に戻れるようにしてあります。月内に刊行されたサブタイトルは順番にリンクしています。

SUMMARY :
Just what is up with those twins? Things get seriously out of hand and Spawn is forced to break off his battle with Kali when he senses that Wanda’s life is in danger. Elsewhere, Zera forms a new alliance. God is not in his heaven and all is wrong with the world.

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SPAWN 155 SUMMARY:
As Spawn desperately fights to prevent Armageddon tearing the world apart, he learns that he is the host for a legion of dead souls. He has summoned the spirits of Kumiko and Hiroshi to battle the zombie hordes invading Tennessee, while he travels to India to face Kali, Goddess of Destruction.

Meanwhile, Wanda’s twin three-year-olds are behaving very strangely.

Sharing	Name	Sharing	Name
Title	non title	MANAGING EDITOR	Jennifer Cassidy
Dedicated to	Terada Katsuya		Tyler Jeffers
STORY	David Hine	SPAWN EDITORS	Brian Haberlin
PENCILS	Philip Tan		Todd McFarlane
INKER	Danny Miki	EXECUTIVE DIRECTOR OF SPAWN.COM	Tyler Jeffers
	Allen Martinez	MANAGER OF INT’L PUBLISHING FOR TMP	Suzy Thomas
	Ryan Winn	PUBLISHER FOR IMAGE COMICS	Eric Stephenson
	CRIME LAB STUDIOS
LETTERING	Tom Orzechowski
COLOR	Brian Haberlin
	Andy Troy
COVER	Philip Tan
		SPAWN CREATED BY TODD McFARLANE

Wanda:「バットを渡しなさい、何をしているのか分かってるの?」Wandaは血みどろのバットを握るKatieを制止しようとした。Katie:「分かってるわ、終わらせたの。Jakeには教え込まないといけないとちょうど思っていたところなの。」床には頭を割られ、脳がはみ出ているJakeが横たわっていた。Katiieは慌てることなくWandaにカーペットクリーナーが欲しいと言い出している。Ｗａｎｄａは取り乱しながらも911に救急の連絡をして息子が大変な状況になっていることを告げた。次にTerryに連絡をしたWandaはKaiteがJakeを殺害したことを告げる。だが、頭を割られていたJakeが起き上がり、Katieに憎まれ口を叩き始める。Wandaは目の前で起きていることが信じられなかった。
緊急車両も到着し、Terryも自宅に駆け付けた。救急隊員の問いかけに答えるJakeの頭は絆創膏を貼られる程度の怪我しかしていなかった。他の救急隊員はTerryにWandaが気が動転していたのだろうとも言い出している。WandaはTerryに対して、KatieがJakeの頭をバットで殴ったのだと言うが、Terryはその時に飛び散ったであろう血すらも見ていないと言う。Wandaは彼らが拭き取ったのよと言い、Zabous先生に診てもらいたいと言うが、Terryはこれ以上の揉め事が起きることを懸念して、君を含めて数日、様子を見ようと答えた。Wandaには二人の子供がモンスターに思えてならなかった。

一方、Al:Spawnはインド北部で破壊の神Kaliと対峙していた。Al:Spawnが攻撃を仕掛けようと、Kaliは「お主はデーモンなどと戦っているのではない。お主のチェーンが神に通用するはずもない。」とあしらう。Al:Spawnはこれほどの痛みを経験したことがなかった。まるで自分の手足が真っ赤に焼けた鋼の刃で切断されたような気分だ。Chrisは「何が起きてるの? 彼を助けなきゃ」と言う。だが、ヒンドゥー教を信仰するアマル・スレンドラと妻のシャンティにとってKaliは絶対神であり、到底、Al:Spawnが通用する敵ではないことを知っていた。それでもAl:Spawnは攻撃を止めなかった。神々としてはAl SimmonsがHellspawnとして転生したことは、地獄の尖兵として生み出された者ではないと考えていた。Al:Spawn:「何があろうと俺は止めない!!」そんなAl:SpawnにKaliは語りかける。Kaliは言う。
Kali:「彼らにとって死は祝福となるでしょう。彼らはこの悲惨な世界を離れ、より良い場所に生まれ変わることになる。」Al:Spawn:「違う、それでは人類は消滅する。死と再生のサイクルは終わらせなければ。」Kali:「それで地球に平和が訪れるのだよ。」アマル・スレンドラはKaliの言葉を制した。アマル:「女神よ、お許しください。もしあなたの言う通りであれば、生と死のサイクルは継続しなければならないことをあなたはご存じのはずです。」Kali:「お主は知恵を持っておるな、小さき者よ。我の顔を直視できる者などほとんどおらん。」アマル:「私は死は恐れておりません。ただ、あなた様がHellspawnを破壊した際に起こる世界の滅亡を恐れているのです。」Kali:「だからじゃ。我は取引を申し出ておる。お主は我を満たし、その化け物を救うために何を捧げると言うのじゃ? お主にとって最も大事な物は何なのじゃ?」シャンティ:「ダメよ、アマル! お願い! 私にそれを問いかけないで。」アマル:「私たちは為さねば。私たちに時が訪れたんだ。手放すという時が。」シャンティが必死になって抱えている赤子にアマルが手を差し出す。アマル:「この子だけが私たちを地上と結び付けているんだよ。」アマルとシャンティが赤子の両親の元を訪ねていく際に、山道で彼らが乗っていた自動車が転落をした。二人だけではない。シャンティは妊娠していた。3つの命が失われたのだ。Kali:「もしその赤子が生まれていなかったのであれば、その女は本当に生きてはいなかったということになる。その女は前世と来世の間の曖昧な存在。」アマル:「知っております。ただ、妻に諦めさせることはとても難しいことでした。私たちはこの子をとても欲していた。長い時を経て待っておりました。もし彼女を今、失えば、私たちは二度と彼女に巡り合えないでしょう。」
シャンティの言葉はAl:Spawnの心を痛めていた。彼はこの世で我が子を授かるまでの長い時のことを知っていた。彼は我が子を得た喜びが死の冷たい手によって奪われることがどのように感じるかを知っていた。
アマル:「私たちは永遠の時にいる。私たちは再び彼女に巡り合えるだろう。君もこのことをすべきことだと知ってるはずだ。」そう言うとアマルは赤子をKaliへと差し出した。kaliは生と死。生み出す者であり、破壊する者。そして何より彼女は母なる者であった。
Kali:「見るのだ、Spawn。お主は悲惨な半生にしがみついておるのじゃ。お主は戦い、殺す。破壊する。だが、それは勝利を得るには他にも手段があるのじゃ。この者たちはお主の命より千倍も貴重な命を喜んで放棄しておる。それは、人間存在の情熱に汚れられていない、純粋な魂である胎児の命じゃ。我はこの犠牲を受け入れる。我はこの子に死の贈り物を与えよう。そうすれば彼女は生まれ変わることが出来るであろう。シャンティとアマルの勇気と知恵がお主を救った。助けて進ぜよう、Hellspawn。たった今。教訓から良く学ぶのじゃ。」Al:Spawn:「感謝する。お前には借りが出来た。」アマル:「何も。私たちの赤子は存在していなかったのです。彼女を私たちのもとに留めたのは私たち自身の利己心でした。なぜ私たちがここに選ばれたのかは分かりませんが、運命がそう決めたのなら、私たちは皆さんと一緒に過ごす準備ができています。」
Al:Spawnがアマルとシャンティの魂を吸収するにつれて、彼は彼らの痛み、喪失、そして喜びを感じた。それは彼にはほとんど耐えられないほどのもの。Chris:「何か悪い事でもあったの?」Al:Spawn:「何も。悪いことなど起きてない。俺たちはここで為すべきことをしたんだ。」

その頃、WandaはTerryと一緒にZabous先生の元を訪ねていた。Wandaは自分が目にした光景を必死で訴えかけていた。KatieがJakeをバットで殴り、Jakeの頭は大きく損傷していた。それを伝えようにも誰も信じてはくれない。Zabous先生はTerryを連れ出し、自分は児童心理学者であって大人のヒステリーは専門外だと伝えてきた。それとWandaが双子の傍にいる時には彼女から目を離さないように忠告してきた。

Al:SpawnはマンハッタンにいたSamの元へと訪れた。Sam:「階段の下に生ける屍の、あんたのお仲間がいるぞ。日本人の娘とその祖父だ。あいつら、不気味だぜ。」Al:Spawn:「HiroshiとKumikoだ。彼らがどうした?」SamはJoshua Creekはゾンビの無法地帯と化していると伝えた。二人はTwitch、Hiroshi、Kumikoの元へ向かう。TwitchはAl:SpawnにKaliは退治できたのかと問う。Al:Spawnは笑い話のように自分がゴキブリのようにあしらわれたことを伝える。だがそのなかで、Al:Spawnは自分の中にある力の使い方を知らなければいけないことを悟った。TwitchもAl:Spawnの決意を聞くなかで、自分が見てきた光景、HiroshiやKumikoの姿、クリストファーの探索を経て、Al:Spawnが成そうとしていることを理解できたように思えていた。

その頃、Wandaの家では彼女が恐れていたことが現実となった。悍ましき双子はWandaとTerryを拘束したうえでCyanへと刃を向けようとしていた。全ては演技だったのか。ヒステリー気味の母親は自分の夫と10歳になる娘を手にかけた。そのお膳立てが全て整ったと言うことだ。