Release date : Aug 1 2000 IMAGE COMICS | |
SPAWN #97 | SAM AND TWITCH #13 |
SPAWN→SPAWN THE DARK AGES→SAM AND TWITCH→HELLSPAWN 下段のクロスオーバー作品等を参照しても本編に戻れるようにしてあります。月内に刊行されたサブタイトルは発売日の順番にリンクしています。 | |
SPAWN #97 | SPAWN #98 |
Release history in August 2000 | |
Jul 12. 2000- | SPAWN #97 |
Aug 1. 2000- | HELLSPAWN #1 |
Aug 2. 2000- | SAM AND TWITCH #13 |
Aug 23. 2000- | SPAWN #98 |
Aug 23. 2000- | Vanguard: Ethereal Warriors #1 |
SUMMARY :
Clown: A shape-shifting being with his own agenda, who appears as a clown in order to mask his identity as the Violator — a demon of Hell. He is meant to serve as a guide to the Earth-bound Hellspawn, but does he guide or misguide Spawn?
IMAGE COMICS.com
kindle | |
Series-24 Classic Comic Covers(2003) Hellspawn I.001 | Hellspawn 2 (Digitally Remastered) 7″ Figure (2024) McFarlane Toys 30th Anniversary |
Sharing | Name |
---|---|
TITLE | THE CLOWN part Ⅰ |
DECICATED TO | Paula and Maxim Wood |
STORY | Brian Michael Bendis |
ILLUSTRATION and COVER | Ashley Wood |
LETTERING | Richard Starkings and COMICRAFT’S Oscar Gongora |
PRESIDENT OF ENTERTAINMENT | Terry Fitzgerald |
EXECUTIVE DIRECTOR OF PUBLISHING | Beau Smith |
MANAGING EDITOR | Brad Gould |
ART DIRECTOR | Brent Ashe |
DESIGNER | Boyd Williams |
PUBLISHER FOR IMAGE COMICS | Jim Valentino |
SPAWN created by Todd McFarlane |
Paula and Maxim Wood:Ashley Woodのお母さまとお父様だと思います。
ホームレスの 2 人の男性、FastbenderとHertzは、天国と地獄の間で迫り来る戦争についてチャットルームで話し合っているなかで、Fastbenderが何が起こっているのかについて非常に明確なイメージを持っていることが明らかになる。
“Hellspawn”においてもう一人の主人公と言えるのがCorrie。Corrieの母親は帰宅すると娘の姿を探すが、床に一滴の血痕があるのに気が付く。その先の階段には更に大量の血痕がある。娘の部屋に駆け込んだ母は頭から血を流すCorrieを発見する。Corrieの父親は彼女の変貌について語る。Corrieの頭には角のようなものが生えている。父親は狂ったように笑い続け、やがてCorrieの手にかかって死亡する。
ClownがSpawnの人生に戻ってきた。これまでのClownの影響範囲は、主にアル・シモンズとその周囲に限られていた。しかし、Clownは現在、一般の人々の生活に干渉している。命の危機に瀕している人々。
Clownが罪のない人々を操作していることに気づいた後、SpawnはClownの目的と動機を知ろうとする。ClownはSpawnをもて遊び、彼の質問には何も答えない。むしろ、Clownはアル・シモンズがすでに答えを知っているはずと言ってくる。
Fastbender & Hertz | Hellspawn | Corrie |
Corrie’s mother | Al Simmons SPAWN | Corrie’s Daddy |
Another look of Corrie | Clown | Angela? |
Bryan Kulbiczi The Freak | Nicholas Rocca OVERT-KILL | Michael Konieczni CY-GOR |
Richard Masullo Tremor |
From the contents
SPAWN / AL SIMMONS
Once the U. S. Government’s best operative and most decorated soldier, Al Simmons was murdered by his own men and sent to Hell. There, he agreed to lead Hell’s army in the upcoming Armageddon in exchange for the chance to be with his beloved wife, Wanda. The flawed agreement sent Simmons to Earth five years later to find his widow happily married to his best friend, with a child Al was unable to give her. Stripped of his life and identity, he is now known as Spawn and lives in the shadows of the New York alleys where he struggles to understand his twisted circumstances. His mind seeks revenge, his heart has been betrayed, his body has powers he oftencan’t control and his alliances are beyord his understanding.
かつて米国政府の最高の作戦要員であり、最も勲章を受けた兵士であったアル・シモンズは、自分の部下によって殺害され、地獄に送られた。そこで彼は、愛する妻ワンダと一緒にいる機会と引き換えに、来るべきハルマゲドンで地獄の軍隊を率いることに同意した。この契約には欠陥があり、シモンズは5年後に地球に送られ、彼の未亡人が彼の親友と幸せに結婚し、アルが彼女に与えることができなかった子供もいた。人生とアイデンティティを奪われた彼は、今ではスポーンとして知られ、ニューヨークの路地裏の影で生活し、自分の歪んだ状況を理解しようと奮闘している。彼の心は復讐を求め、彼の心は裏切られ、彼の体はしばしば制御できない力を持ち、彼の絆は彼の理解を超えている。
Clown
A shape-shifting being with his own agenda, who appeats as a clown in order to mask his identity as the Violator — a demon of Hell. He is meant to serve as a guide to the Earth-bound Hellspawn, but does he guide of misguide Spawn?
自分の意図を持って変身する存在で、地獄の悪魔であるViolatorとしての自分のアイデンティティを隠すためにピエロ:clownの姿をしている。彼は地球に縛り付けられたヘルスポーンのガイドをすることになっているが、お門違いと思えるスポーンのガイドをするだろうか?
①Corrieについて
この”Hellspawn”を読んでいくなかで、Corrieを「魔に魅入られた一人の女性」として注目していくと肩透かしを食らう。角が生えたり、父親を殺害したりといった展開になっているようではあるが、母親が2階の部屋で発見したCorrieはその時点で自殺を図っており、そのまま絶命する。つまり角が生えたCorrieは父親の妄想でしかなく、父親の死も自殺によるもの。書き置きにある「I’m sorry」は精神的に病んでいた娘を救えなかった父親の謝罪の言葉。その父親の自殺も実はClownによって精神的に追い詰められた結果となる。
つまりClownという魔の存在を示すための物語でしかない。
②キャラクターの名前
キャラクターの吹き出しに名前が書いてあるわけではないので、キャラクターの名前を知る方法としては①「そのキャラクターに誰かが呼び掛ける。」②「独白のなかで自分の名前を呼ぶ。」③「誰かの回想シーンで名乗る、または名前を呼ばれる」などの場合で知ることが多い。それと合わせて手がかりとなるのは「この人」と分かる描写であり、次にその人が登場した際に「この人のことを話している。」と推測して名前を特定する。そのうえで… Ashley Woodの絵は漫画ではない。オーストラリア人のイラストレーターであり、Todd McFarlaneが見出した才能ではあるが、読みづらいw
実はト書きにある英語をきちんと読めば理解できるのだが、雰囲気だけで「こういう話なの?」と思うと間違った解釈をしてしまう。まぁ、英語をきちんと読めということだが、ト書きが無いと成立しない絵でもある。う~ん、コミックスである以上、内容を混同させるような絵というのは成立しないのではないか。
手塚治虫によって甘やかされた日本の漫画好きは主人公の頭に「ZZZ…」と書いてあると「ああ、寝てるのね」と思う。アメコミでも”Huh?”という言葉にならないセリフがあると、読者には「おちょくってる?」「バカにしてる?」という記号として、語り手と読者との間の暗黙の了解のもとに成り立つセリフになる。大友克洋はそういう手塚風の漫画っぽさを一切排除して作品を描いていたが、日本の漫画での「右から左へと物語が進む」という手法などはきっちりと取り入れていた。そういう形で(もしくは既存の手法は使わないにしろ)、漫画家が考えていることを読者に伝えるという基本姿勢は大友克洋が「AKIRA」などで画期的な描き方をしながらも大事にしたものだと思う。そうなると、Ashley Woodは申し訳ないけど「漫画家」じゃない。Brian Michael Bendisが考えた物語を読者にむしろ伝えにくくしているし。ある意味、”SPAWN”の世界感にマッチした画風ではあったが、読みにくいんじゃねぇ。
③上記2つを踏まえたうえで
読んでいくと、「Corrieってどこに行ったの?」「Corrieのお父さんってどこに行ったの?」となる。この後、Gary Danes牧師とかClaireとか出てくるけど、話はどんどんEdenの物語に収束していく。「あんなにGary Danes牧師にコマ数を割いていたけど、何だったの?」
「Gary Danes牧師が「スージー・ブッカー・ショー」に出演して偏見に満ちた言葉を連ねる」その場面を「描きたい」というイラストレーターの願望が「伝えたい」という基本姿勢を阻害してまで突っ走っているわけで…
よくここの記事で書きますけど「読者は絵を観たいだけでコミックスを読んでいるのではなく、物語に感動するために絵を頼りにして読み解いている」わけです。いや、かっこいい絵は日本にだってありますよ。「北斗の拳」でラオウが天に拳を突き上げて「我が生涯に一片の悔い無し」と叫ぶシーンは日本の漫画のなかでも名シーンだと思うし、そのイラストがポスターやアクリルスタンドになっていても購入した人はそれまでのケンシロウの、強敵との死闘を脳内で再生したうえでそのイラストを眺めている訳ですね。
私としては、Ashley Woodの起用は「フィギュアのManga Spawnの発売」「Angel MedinaをPencilerとして起用」と合わせて「Todd McFarlaneの3大ミス」だと思っています。
コメント