Release date : Jul 31, 2024
IMAGE COMICS
SPAWN #355 | GUNSLINGER SPAWN #34 |
下段の作品等を参照しても本編に戻れるようにしてあります。 |
SUMMARY :
The case takes a decidedly dark turn for the detectives, but a new lead brings them one step closer.
IMAGE COMICS.COM
PREVIOUSLY IN SAM AND TWITCH:CASE FILES
Twich gets pulled into help on a murder case, but as the clues unfold, he may be the next victim.
CONTENTS
cvr A | cvr B |
Sharing | Name |
SCRIPT/PLOT | Todd McFarlane |
CO-PLOT | Jon Goff |
ART | Szymon Kudrañski |
COLOR | FCO PLASCENCIA |
Sheila Saldaña[color flats] | |
LETTERING | Tom Orzechowski |
COVER A | Mirko Colak |
COVER B | Javi Fernandez |
CREATIVE DIRECTOR | Todd McFarlane |
EDITOR-IN-CHIEF | Thomas Healy |
Publishing Coordinator | Yvette Arteaga |
Production Artists | Zabriel Kennedy |
Ryan Keizer | |
Intern | Imani Davis |
Publisher for IMAGE COMICS / Chief Creative Officer | |
Eric Stephenson | |
SAM AND TWITCH created by Todd McFarlane |
Plainfieldsの市長が記者会見をしているシーンから始まる。
Turner
急遽お集まりいただきました皆様、ありがとうございます。ですが、私は、有名な麻薬密集地と、勇敢な捜査官たちとの間で発生した、火曜日の不運な銃撃戦について、いくつかの洞察を述べることは重要だと思いました。生涯、この街に住んでいて、現職の市長として警察を誇りに思ったことは決してありませんでした。彼らのチーム、具体的にはTressel:トレッセル刑事が率いる少人数のグループが、私たちの大切な近所で組織化された麻薬組織を破壊しました。さて、特に致命的な対立については、警察の当初の計画では、麻薬を押収して関係者を逮捕することになっていました。悲しいことに、我々の部下は銃撃を受けました。彼らは防御のために反撃し、麻薬密売人のうち3人を殺害しました。私が得た情報によりますと、プレーンフィールド警察は敵対的な状況とみなされた事に対して適切かつ合法的な対応を取りました。新しい詳細として私のデスクに届けられましたので、メディアの皆さんにお伝えできるように努力します。しかし、プレインフィールドの精鋭たちの勤勉さと勇敢さは、私たちが地域社会として支持し、常に擁護することを繰り返しているだけだと言わせてください。ここは安全な町で、善良で勤勉で、神を敬う人々でいっぱいです。この最新の出来事はその人たちを少しも減少させないでしょう。実際、トレッセル刑事のグループの行動は、私たちの思いを強めてくれました。それは私たちがここに犯罪分子が根付かせるつもりはないという思いです、今も、これからも。
それを持ってトレッセル刑事本人に会見を引き渡します。
Well, um… お呼びいただきまして感謝します。ターナー市長がおっしゃったように、今回の強制捜査の目的は、関係者を逮捕して業務を停止させることでした。しかし、前述のように、私たちが彼らの覚醒剤研究所の家に入ると、すぐに銃撃を受けました。私たちは敷地を確保する前に3人の襲撃者を殺害して反撃しました。
この巣窟(またはアジト)が自発的に行動していたのか、より大きな外部の影響を受けていたのかを調査し続けています。しかし、この長く徹底的な調査に関わった私のチーム全員を称賛したいと思います。私たちがしたことはすべて規則通りでした。
彼らの私心のない行為は、なぜPlainfieldが、私たちの素晴らしい市の誇りある歴史を破壊するいかなる行動も容認しないのかを示すこととなりました。私たちは法と秩序を受け入れます。
アンタ、FUCKING クソなペテン師だ。
Plainfieldとアンタが俺を殺人者に仕立て上げたんだ。
clik
犯人はテレビを消す。
犯人は車のキーを手にする。
犯人が車を走らせる。
これは私の責任にはなりやしないだろう。
No good deed, Lanskey刑事、No good deed.
My comment:
No good deed-オズの魔法使いの裏話”Wicked”での挿入歌”No good deed”は「闇に生きろ」が邦題。また映画「No good deed(2014)」の邦題は「善き人に悪魔は訪れる」
犯人が地面に埋められている男を掘り返す。
犯人の言う通り、埋められていた男はBobby Lanskeyなのだろう。
数週間前 (Sam and Twitch:Case Files #1の冒頭のシーンを補足している)
男が何かから逃げるように疾走している。
男が小屋に逃げ込む。すると背後から声がした。
計画に従ったか? ならば何故、逃げているんだ?
My comment:1巻ではこの後に射殺シーンになるのですが、今号では以下の会話が追加されています。なんと逃げていた男とはBobby Lanskeyでした。
巣穴から逃げられなかった、彼らはそこでかなり妄想的になっている、彼らが調理しているあの、新しい代物で。
My comment:cookをスラングとして「(ドラッグを精製している」という意味で取るなら、「大量の」という意味を含んだうえで”that new batch”と言っているのだと思います。
お前はいつも言い訳を言うな、Lanskey
お前、飛んでるのか? (ハイになってるのか?)
少しな。大丈夫さ。その程度で化けの皮を剥がされやしないさ。
ちょっとしたことが癖になる。癖が問題になる。お前は問題児か、Lanskey?
俺は自分のFUCKING:クソな仕事をしているだけだ!
正しい仕事じゃないかもしれんがな。俺のチームに麻薬中毒者はいられない。それを排除しようとしているんだ。だから、中毒じゃないと俺に言ってくれ。
言ってくれ。
俺は自分の仕事をしているんだよ、Tressel!
そう呼ぶか。
JimはBobbyを射殺する。
ここで1巻で描かれた、Lanskeyが射殺されるシーンに繋がる。
数時間前、
前号4巻の、Twitch WilliamsがMike Rellisに誘われてレストランで食事をしているシーンの続きが描かれる。
俺たちの仕事はな、奴が殺人を起こした時に突き止めることだ、どんな状況でも、奴が2度目のミスを(するという機会を)しでかすのを突き止める。それで奴は殺しを続けるのか?
残念なから、そうでしょうね。
そうだなぁ~まあ、これが私たちが警官になった理由だと思う、このような悪事が蔓延するのを防ぐためさ。努力を倍加する時が来た。そう思いませんか。
こりゃ、なんだ? 俺がお誘いを受けてないパーティーか?
あぁ、Tobieか、何かあったか?
不審に思うことが… 数分いいですか?
失礼するよ、皆さん。すぐに戻るよ。
これを… (電話を渡す)
不機嫌そうですよ。
どうした?
俺たちにとってはクソな問題ですわ。大声じゃ話せませんよ。
どんな類の問題だ?
連絡がありましてね、他の死体が見つかったんですよ。
Shit
それが悪いことに、そいつはLanskeyなんです。
What!?
彼のクソな死体は元の彼女の家のここに座っています。誰かがこの死体に個人的なものに結び付けようとしています。
My comment:”fuckin’ body”での”fuckin'”は意味がない汚い言葉と認識して文章としては読んだとしても、日本語にはわざわざ訳す必要は無いと思います。”make this personal”は話し言葉としてかなり端折った表現だと思いますので意訳すると「こいつに私怨を重ねてる(ぶつけてる)”」でもいいかと思います。
それで、どうしたいんだ?
素早く隠密に処理します。
隠蔽は必要か?
何をお考えで?
詮索するつもりはありませんが、それは私たちの事件のニュースですか? 出かけようと思っていましたが、何らかの更新があれば出かけません。
いや、それは別のことだ。すぐに戻るが、ちょっと待ってもらえないか?
そうですか。ごゆっくり。
市長が招集した記者会見がある、トビーと俺に任せろ。あとで電話する。
悪いなぁ、Twitch。
ここにいてくれたことに個人的にどれだけ感謝しているかをもう一度話すまで、帰りたくなかったよ。この状況では、あなたは善人の一人だ。ハグさせてくれ、兄弟。
Bobby LanskeyのガールフレンドであるCarrieの家にて
Jesus Christ.
BobbyのガールフレンドのCarrieが酔っている時に介抱していた男は車で彼女を彼女の家まで送る。そのまま二人は家の中に入る。ちょっといい感じになってきた時に、その男は”Shhh… don’t want to wake up your old man back there.”と言う。これを「後ろのおっさんを起こさないでほしいなぁ”と前回、訳した。それは間違っていない。私はこれをその男からCarrieへの挑発・警告と思ってしまいました。その男がその死体をこういう形でCarrieに見せたのだと。でも今号においてこの現場にJim tresselとMike Rellisが駆け付けてもその男は逃げもせず、二人の刑事の言葉に従ってCarrieと一緒に地下室に下りていきます。なんだ、ただのスケベ男だったんかいw てっきり犯人だと思いました。
Rellis刑事がいくつか質問する、それで一緒に歩いて何か変わったことがないか、見てきてくれ。
もう言ったけど、もう見たわよ。全て平常だったわ。
もう一度、地下室を見せてくれないか?
私は通報した後にここへ降りてチェックしたわ、Tressel刑事。何も動かされてなかったわよ。
そうじゃなくて、誰かが立ち入っていないのにどうしてこんなことが起きるのよ? 彼らが鍵を持っていたら、私はどうやって安全が保てるの?
それで?
大丈夫だ。(My comment:「抜かりはない」でもいいかな。)
Mike RellisはJim Tresselに拳銃を渡す。
私はBobbyが街を離れていないってあなたに言い続けたわ。彼はそんなことしないわよ! でも、こんなの…彼は完璧じゃなかったけど、こんなこと、彼にふさわしくないわよ。
Carrie、君は正しいよ、それでBobbyにこんな目を遭わせたのが誰であれ、我々は彼らを見つけ出す。約束するよ。
俺はどうなる? 俺は彼女に今晩、会っただけだ。
これで全てクリアにする。
マジでさ、ここで何をしようってんだ?
殺人だ。自殺かな。
Jim Tresselは男とCarrieを射殺する。
「Alright, こいつはひでぇ混乱ぶりが、そいつを配置しよう。場面を設定してから連絡を入れるとするか。」
Twitchはホテルで出かける用意をしていると、とんでもないことに気が付く。
The Hell.
拳銃ホルダーのホックが外されて、拳銃が無くなっているのだ。
Think.
Twitchが思いを巡らせていると、ある光景を思い出す。
ハグさせてくれ、兄弟。
ハグ
あの時に抜き取られたのか…
Fuck.
Twitchは電話を手にしてどこかに連絡する。彼の目が一瞬、アップになる。何かを思い立ったのだろう。そして電話口で言う。「トラブルに見舞われています。」
Plainfield’s mayor Turner | Jim Tressel | a serial killer’s eyes |
Bobby Lanskey | Twitch Williams | Mike Rellis |
Detective Tobie | Bobby’s ex-girlfriend Carrie | |
判明したこと 新しい事実、推測していたもの(外れも含む)
①第一話で逃亡していた若い男はBobby Lanskeyだった。
②そして小屋で会話をしたのはやはりJim Tresselだった。
③追加の会話があり、Bobbyは麻薬組織に潜入捜査をしていたが、ドラッグに手を染めていた。Jimはそのことを遺憾に思い、Bobbyを射殺する。
④Bobbyのガールフレンドの名はCarrie。酔ったCarrieは行きずりの男に介抱され、車で自宅まで送ってもらう。情事には至らなかったが、ちょっといい雰囲気のところで男は「後ろの男を起こさないでほしいな」と言う。それはこの男が犯人で、Carrieをこの家に誘導し、死体を見せたかのように思っていたが、この男はただ、酔っている女性といい関係になりたかっただけ。それで前回、椅子に座らされている死体を私はJim Tresselと予測したが、それはBobby Lanskeyだった。
⑤市長の会見、Jim Tresselの会見を目にしていた犯人の姿が少しだけ登場する。犯人は眼鏡をかけている。この男は市長やJimの会見に腹を立てて、その後に埋めてあったBobby Lanskeyの死体を掘り返す。それはこの死体をCarrieの家の中に座らせた状態でセッティングするためだろう。
⑥Bobbyの死体を見てしまったCarrieと連れの男はJimに射殺される。それはその場にいたMike Rellisも承知のことだった。
⑦冒頭の記者会見でJimは麻薬組織に踏み込んで犯人を射殺した際に、まず銃撃を受けたと言っているが、我々が読んだあの場面では犯人は無抵抗だったはず。明らかに嘘を言っている。
映画「アンブレイカブル」でサミュエル・L・ジャクソンが演じるイライジャ・プライスは最後に言う。アメコミヒーローに登場するヴィランにはあだ名が付き物だ。彼は自分をMr.ガラスと名乗った。さて、それに倣ってみて今回、眼鏡をかけた男を便宜上、アーティストと名付けよう。
ここからが推測なのだが、このアーティストは殺人を犯していないかもしれない。「Plainfieldとアンタは俺をKiller:殺人者に仕立て上げた。」と言っている。”make me killer” 殺人者へと追い立てられたのではなく、体よく、殺人者役を押し付けた。
この犯人は死体損壊に喜びを感じてしまう異常者。死体損壊も十分に重い罪だ。それがターナー市長の息子であれば大スキャンダルになる。アーティストは死体を損壊させた後に無造作に放置するが、それは犯罪者としてはあまりにも稚拙な後始末をしている。Plainfield市警はそれを隠すために他の死体を用意し、わざわざ損壊させて、元々の死体とともに死体遺棄現場を作り上げている。それはターナー市長とPlainfield市警との歪な関係。他の死体はもしかしたら麻薬密売人たちかもしれない。ターナー市長はPlainfield市警が麻薬組織に対して処刑にも似た殺人行為をしているのを黙認し、代わりに息子の犯行を不透明なものにすることを彼らに命じているのかもしれない。ターナー市長としては麻薬組織撲滅に走る市警の行き過ぎた行動も、Plainfield市を守ろうとする行為だと黙認しているのかもしれない。それが歪な関係。
アーティストがBobbyの死体を掘り返す。これはBobbyを射殺したJimからおもちゃとして与えられたのではないか?
さて大胆な予想を立てたが、今回の”Sam and Twitch:Case Files”はかなりのミステリー作品だと思う。文章ではなく絵で表現する、コミックスという媒体でなかなかのどんでん返しを見せてくれる。
第一話で男が何かから逃げるように走っていて、小屋に逃げ込むと部屋の陰から別の男に橋掛けられる。そして射殺される。Twitchが警察学校時代の友人Jim Tresselから担当している事件について意見を聞きたいと相談を受けて、第一巻の最後で複数の遺体が並ぶ死体遺棄現場が映し出される。情報が少ない段階では最初に出てきた男もこの遺体の一人だろうと思っていた。が、ここに来て、逃げていた男はBobby Lanskeyで、射殺したのはJim Tresselであることが分かった。死体を損壊された犯人の姿も「眼鏡をかけている」といった特徴を見えてきた。絵で物語を進めるが故に断片的に情報を開示して、その後にその絵に意味を含ませるようにしてある。何か町に根付く因習が物語の鍵かと思っていたが、Plainfield市警に根付く因習が鍵のようだ。こんなに前号、前々号、そして第一巻まで遡って読み返したコミックスは久しぶりだ。次号が本当に楽しみだ。
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