Release date : Jun 19, 2024 IMAGE COMICS | |
RAT CITY #3 | KING SPAWN #35 |
クロスオーバー作品等を参照しても本編に戻れるようにしてあります。月内に刊行されたサブタイトルは順番にリンクしています。 |
Cyan Fitzgeraldは世界で自分の居場所を見つけようとしている若い女性だ。Al Simmons:SPAWNの元妻である、Wanda Fitzgeraldの娘として、彼女は信じられないほどの能力、つまり周囲の人々から切り離される能力に恵まれていた。彼女の暗闇への旅はここから始まる。4部構成のミニシリーズ。
SUMMARY :
Cyan Fitzgerald is just a young woman trying to find her place in the world. As the daughter of Wanda Fitzgerald, the former wife of Al Simmons (aka Spawn), she has been endowed with incredible abilities—abilities that keep her cut off from those around her. Her journey into the darkness starts here.
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Misery #1 cvr A | Misery #1 cvr B |
Misery #1 cvr C |
Sharing | Name |
SCRIPT / PLOT | Todd McFarlane |
ART | Szymon Kudranski |
COLORS | FCO PLASCENCIA |
LETTERING | ANDWORLD DESIGN |
COVER A | Don Aguillo |
COVER B | Todd McFarlane |
CREATIVE DIRECTOR | Todd McFarlane |
EDITOR-IN-CHIEF | Thomas Healy |
Publishing Coordinator | Yvette Arteaga |
Production Artists | Ryan Keizer |
Zabriel Kennedy | |
Intern | Imani Davis |
Publisher for IMAGE COMICS / Chief Creative Officer | |
Eric Stephenson | |
SPAWN created by Todd McFarlane |
New York City 6:27 PM
夕方、Jennyは友人女性のCarolに別れを告げて車に乗り込む。駐車場のゲートを出ると車道は混雑していた。この先の横断歩道で一人の男性がはねられたのだ。これで40分遅刻することとなる。家に帰りつくと、夫と幼い姉と弟が食卓で待っていた。Jennyはメールをしたでしょと言うが、夫の怒りは頂点に達していた。お前のメールだと? 俺は腹が減ってるんだ。子供たちは部屋に戻れ。夫はJennyを怒鳴りつけて殴りつける。
二度とごめんだよ。僕はこれが嫌いなんだ。
大丈夫よ、おかあさんは大丈夫だから。
一方、Terry Fitzgeraldの家ではCyan Blakeが家を出ていこうとしているのに対して、Terryが彼女を咎めていた。
お前は出ていこうとしているが、どこへだ? 所持金もないだろう?
どこに行こうと、ここじゃないことは確かよ! もうやってられないわ。
Terryが「何をだ?」と問いただすと、Cyanは「ここにいて、あなたが母さんを殺した奴を探そうとしない姿が見ていられないのだと答える。
「あれは事故だったんだ。」Terryがそう答えると、Cyanは語気を強めて文句を言った。
ふざけないで!(Bullshit!)
目を開けてよ(現実を見てよ)、決して事故なんかじゃない。彼らが母さんを殺したのよ。それなのにあなたは責任を負うべき人を探そうともしないじゃない?
何もかもよ。
Terryは誰かがWandaを殺したいと望む理由などあるかと言うが、Cyanはそれがなんであるのか理解していた。
あたしを手に入れるためじゃない! 分からないの?! もしくはアルおじさんを見つけるためよ。どうであれ、彼らはかあさんを殺したの! だからあたしは彼らを見つける。あなたが全部クソな事をしている間にね!
(いやはや、あのCyanが”fuck all”なんてことを言う年齢になるとは…
しかもCyanはTerryのことをDadとは呼ばず、”You”と呼ぶ。
Dadは子供の言葉ではなく、いくつになっても親愛を込めて
Dadを使うものだが… WandaのことはMomと呼んでるだけに
Cyanのあまりにも残酷な言葉使いは見ていて辛くなります。)
お前はおかしいよ…そういうTerryにCyanは衝撃的なことを言う。
あなたは正しかったわ! 何故ならあなたはあたしをこんなそうにしたから! あなたと、あなたがあたしに投与したクソな薬で… あたしは薬なんて望んでなかったのよ!! あたしはあなたの助けが欲しかっただけ。
俺は助けようとしたさ。
あたしを中毒患者にすることが? Wow
あなたが自分自身に誇りを持っていると願うわ。
それで今、かあさんは逝ってしまった。あたしがどれくらい傷ついたか、知ってる?
傷ついたのはお前だけじゃない。私は妻を失った。俺は願っているんだ、俺たちが…?
Cyan?
Terryが話をしていると、なんとCyanの身体は透けていった。薬はCyanに透明人間になる力をも与えていたのだ。
あたしはここよ、Daddy。ずっとここにいるわ。あなたにはあたしを見ることが出来ないだけ。
あたしが成長している時に出来なかったのと同じことよ。
俺には理解できないよ。
あたしは違うの。あたしはいつでも違っている。あなたは盲目過ぎて気づかなかっただけ。
数分後、Cyanは双子の兄弟、JakeとKateに別れを告げた。あたしはアンタたちをとっても愛しているんだから。
Terryは行くところはあるのかと心配するが、Cyanは「お世話になりました。」とよそよそしく答えて車に乗り、走り去っていった。
友人のオフィスに身を寄せるCyan。友人はCyanを食事に誘う。いつも他人行儀なCyanにその友人は抱きついて愛情を示した。二人が地下鉄に乗っろているとチンピラたちが絡んできた。そのチンピラたちを軽くあしらったその友人だったが、二人が地下鉄を降りるとチンピラたちはその後を追っていった。Cyanがトイレに行き、その友人がTanyaに連絡をしていると、チンピラたちは友人に対してまた絡んできた。実力行使をする友人はチンピラたちと揉め事になる。戻ってきたCyanが友人とチンピラたちとの間に入ろうとするが、その一人がCyanに暴力を振るった。だがそれは束の間のこと。Cyanは自分が受けた苦痛、感情というものをその男の心の中にフィードバックさせて無力化したのだ。
その後、左目の周りに大きなクマが出来ていたCyanは警察にてカウンセラーと話をしていた。その後ろにはTwitchとSamの姿がある。そのカウンセラーはあのJennyだった。名前のひとつも教えてくれないと助けれられるものと助けられないじゃない。Jennyとの話が一段落したCyanはトイレに行く。Samは容疑者を連行して出ていき、JennyはTwitchと話をしていた。Cyanは透明能力を使ってトイレを出た。CyanはJennyに対して感能力を使ってみると彼女が暴力的な夫によって辛い日々を送ってるのが判った。それで何も言わずにそこを後にした。タクシーに乗り込んだCyanは行き先を問われ、「417 Arthur ave」と告げる。ふと母のWandaを思い出して「恋しいよ、mom。”miss you, mom.”」と呟く。
目的地に到着したタクシーから下車したCyanを出迎えたのは”Granny” Rosemary Blakeだった。GrannyはすぐにCyanだと分かった。Cyanが不思議がると、Grannyは親しい人の歩みの音から誰かが分かるのだという。「元気だったかい?」と問うGrannyにCyanは答えた。
I’m great, Grannie. Everything’s just like… perfect.
絶好調よ、Grannie。全てが完璧…みたいね。
Jenny | Terry Fitzgerald | Cyan Fitzgerald |
Wanda Blake | Cyan’s friend | Twitch Willaiams |
Sam Burke | “Grannie” Rosemary Blake |
①Image Comicsのホームページの記載について
今回のカバー画についてImage ComicsのホームページではCOVER A:Don Aguilloと記載されていました。それでホームぺ時ではカバー画は一枚だけが紹介されていました。それで今号を見始めてみるとスタッフ名の記載のところにCOVER ARTISTS:Don Aguillo, Todd McFarlaneとある。もうここまでくると「COVER Bが存在して、作画はTodd McFarlaneだな。」と推測できる訳です。日本のコミックス店でも入荷したみたいですので、何とか入手したいと思います。
②暗いのはお好きでしょうか
「”SPAWN”の関連のコミックスは陰鬱過ぎる。」そういう感想から離れていった方も多く、海外のサイトでコメントを寄せていた方もそう言っていました。SPAWN #185から始まったJim Downingのパートから一気に画風が暗くなりました。あの時期は私にとっても「重苦しくなったな。」と思い、購入は続けていても一度読んだだけで読み返すことは少なかったですね。だだ、今回のNew Uで読み始めてみよう、また読むのを再開しようという人もいるみたいです。その人にとっては”Sam and Twitch:case files”でカウンターパンチを食らったんじゃないでしょうか。今号も最初の”Jennyパート、いるの?と思います。子供たちが父親の暴力に怯えているのは読んでいて辛い。読み進めてみてJennyがそこに繋がるのかとは思いましたが、この全4巻でJennyの登場が今回だけだと本当に「要らなかったな」と思うかも。
ここ最近のSPAWN関連の新刊はドラマ仕立ての画風ですね。”KING SPAWN”もドラマ仕立てですね。以前にも記載したのですが、少年まんがではなく、少女マンガ的なコマの使い方です。確かにMarvel comicsが好きな人には違和感を感じるでしょうね。Angelaのコミックスを集めているので直近では”Immortal Thor #11″を読みましたが、びっくりするほど以前のアメコミのままでした。
③Cyanと薬について
今、このサイトを整理しているなかで、ゆくゆくはSPAWN #190以降をきちんと訳し直したいと思っているのですが、その辺りの記憶があいまいだったので「Cyanがドラッグ中毒になっていて、そのために力を得ることになった。」のは今号で初めて知りました。整理後に、これに追記します。
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