Appearances of SPAWN in Image Comics “Rat City”
Release date : Aug 21, 2024 IMAGE COMICS | |
MISERY #3 | KING SPAWN #37 |
クロスオーバー作品等を参照しても本編に戻れるようにしてあります。月内に刊行されたサブタイトルは順番にリンクしています。 |
Summary:
Dr. Ammon is back, and he wants what’s his. Peter and Quinlan have a plan, but the suit may have other ideas.
IMAGECOMICS.COM
PREVIOUSLY IN RAT CITY
Peter and Quinlan retrace their footsteps to piece together what’s happening. Meanwhile, Dr. Ammon is hot on their heels.
CONTENTS
cvr A | cvr B |
Sharing | name |
SCRIPT/PLOT | Erica Schultz |
Artist | Zé Carlos |
COLOR | Jay David Ramos |
LETTERING | Erica Schultz |
COVER A | Fede Mele |
COVER B | Kevin Keane |
CREATIVE DIRECTOR | Todd McFarlane |
EDITOR-IN-CHIEF | Thomas Healy |
Publishing Coordinator | Yvette Arteaga |
Production Artists | Ryan Keizer |
Zabriel Kennedy | |
Intern | Imani Davis |
Publisher for IMAGE COMICS / Chief Creative Officer | |
Eric Stephenson | |
SPAWN created by Todd McFarlane |
Caltech
Pasadena, Calfornia
Many years ago
さて、先週の課題では、量子もつれについて何を学んだか?
ボーズ博士は、自分のキャリアは理想主義者として出発したと言っていた。
奴は糞まみれだ。
誰もいないのか?
ここは物理学では国内でも有数の大学だぞ。
それで誰もリーディングをしていないと言っているのか?
Later. 後ほど。
甘やかされたちびっ子の群れめ–
失礼します、Dr. Boze. ある機会についてお話ししたいのですが。
P.T.S.
years later
私と会う時間を割いてくれてありがとう、Dr. Boze.
新しい役割で、あなたが遅れを取り戻すことがたくさんあるのは知っています。
Yessir.
Chief Science Officer (最高科学責任者) は、わずか数件の研究所を監督する立場からは、かなり飛躍しています。(My comment:かけ離れていることを伝えるために”leap from”を使っている。)
あなたは経営幹部にいるので、足が地面に触れる必要はない。
あなたは希薄な空気を吸っているんだよ。
(My comment:your feet never have to touch the ground. これは意訳すれば「堅実である必要はない。」だからこそ「希薄な大気を吸う」ほど飛び回っている。もしくは本当に飛行機などで移動することが多い事の比喩とも取れる。
都会のゴミと交わらなくて済むのは良いことです。
それは私の教職時代のことを思い起こさせます。
恐ろしいことに、覚えていますよ。そして、あなたは無名から一躍有名になり、私はあなたをここに連れてきました。あなたとアモン博士はかなりの投資でした。要点を言わせてもらえれば、ボーズ博士…利益は安定しています。
良いことですね。
あなたは金融を理解していませんね。「安定」は衰退を意味します。
あと23分でバーゼルに発つので手短に。
持続的な成長こそ、私たちが目指すべきものです。株主は投資に対して大幅なリターンを期待している。そして、私たちは株主なしでは何もありません。何年にもわたっていくつかのプロジェクトに取り組んでいるのは知っています。1つは…ナノテク、正しいですか?
はい、Dr. Ammonは本物のロボット工学の専門家ですが、私たちは有機組織と筋肉の再生に力を入れています。
自分の細胞から作られた本物の臓器。それは拒絶反応薬を過去のものにするでしょう。
私はあなたが私たちが作っているすべての製品に精通していないことを知っています—私自身が数えきれなくなったことを知ってますが—しかし、P.T.S.は拒絶反応薬を製造しています。
自分たちを過去のものにしたくないですよね、Dr. Boze?
No, sir. Mr. Chairman. その…
揺さぶりをかける時が来たのかもしれません。あなたのナノアイデアで創造的になりましょう!
The NanitesはDr. Ammonの発明で…
私はすべてを廃棄するとは言っていません…ただ後回しにするだけです。
(My comment:同じ言葉を繰り返して使わないことがスマートというのが英語ではよくあることでObsoleteをもう一度使えばいいのに、”Just put it on the back burner.”と言う。そのまま訳せば上記のように「後回し」となるが、要するに「主流から脱落させる」=「時代遅れ」にするとなるので、Obsoleteと同じく「廃れた」「時代遅れの」「もはや用いられない」。)
私たちはすでに何千時間も浪費し、何十億ドルも費やしており…
マーケティングチームが興奮できるような派手なものが必要だよ。
Dr. Ammonと私は私たちの革新的なアイデアのために連れてこられました。
そして私はそれらのアイデアに期待しているのだよ。
P.T.S.は誰からも好かれるように振る舞う…そして、人々は気まぐれだ。市場を掌握しなければならぬのだ。
承知しました、Sir. ブレインストーミングをして…思いつくものを見てみましょう。
すばらしい!この仕事にぴったりの人を選んだと思ったよ!
非カリフォルニア州政府との会議もあります。あなたのアイデアを聞くのを楽しみにしています。これはあなたが期待していたものではないことは知っている、Forneus、だが私にも答えるべき人がいる。
My comment:Forneusとは悪魔学における悪魔の一体の名。何故、ここでその名が出てきたのか、今後追ってみます。
理想主義であろうとなかろうと、金は人を堕落させる…私はそれはよく知っている。
Dr. Boze、戻りましたね。ミーティングはどうでしたか?
彼らは…Damnit.
会長:The chairmanは我々の資金の削減するんですよね。
こうなると思ってた。彼は私たちが危機に瀕していることを知らない…
落ち着け、Ammon. 彼は我々の資金を削減しない。
だが、私は新しい方向に挑戦する時だと思う。
より速く、より新しく…より革新的なものが必要だ。
P.T.S.とその株主のことを考える必要がある。
彼らの事なんてきにしていませんよ。我々は科学者だ。我々は世界をより良い場所にするためにここにいます。
会長のことはどうでもいい。我々には出来ることがたくさんある。我々はただそれを確認して…
What?! あの会長はお気楽か?
彼は私のボスであり、私は君たちのボスでもあるんだよ。
これは間違ってるし、あなたも知ってるはずだ。
あなたが私をここに連れてきてくれなかったら、私はまだMITでロボット工学を教えていたでしょう、聞いてます? 今は多少はマシと思いますよ。
世界最大で最強の企業で働いていたのに、本当に学界に戻りたいのか?
だったら、ケンブリッジのラットシティに戻って、薄給でかつかつの生活を送ればいい、私は気にしない。
いいさ! 私は全ての研究を行っている。私がどこまで行けるか、見ているがいいさ、without—
(My Comment:withoutの後に”his assistance:彼の援助”が続くところで会話を中断されたわけですが、日本語に訳す場合は先に「彼の援助無しに」となるので訳しにくいですね。ニュアンスが伝わるように上記のように記載しておきます。)
君がここで行ったことはすべてP.T.S.の財産だ。君の特許、君のナナイトのデザイン、マイクロプロセッサ、すべてだ!
アンタにはこれは出来ないだろ。
君がいてもいなくても、私たちは好きなようにできる。だから、君がコントロールの一片が欲しいなら、満足して私を助けるんだな。それか、地獄から出て行け。
Apartment of Owain Rhys
Now
SPAWN
Ammon, 銃を降ろせ。
信じられないよ、中尉。それは新しいエクソスーツか?それとも私のナナイトが君にそんなことをしたのか?
Bozeが私に隠れて密かにやっていたことなのか? やっと会長も喜んでくれたか?
話してくれ、そのスーツはどのように機能するのかな?
SPAWN
アンタがRhysにしたように俺を解剖する気はないだろう。
君のために来たんじゃないよ、Cairn。私は自分の所有物のためにここにいる。私のファイルを持っているんだろ、Quinlan?
くそくらえ。どうやって僕を見つけたんだ?
そんなに難しくなかったよ。パワーブースターを渡してからずっと追跡してた。小さな友だとのタグも持って行ってくれたよ。君がシステムに統合した瞬間。トラッカーをダウンロードした。そのトラッカーが私に与えなかった唯一のものは、君が復号することになっていたファイルだった! でも、君がどこにいるのか、一歩一歩ごとに把握していたよ。
だから、私はむしろこのようにしたくないんだが、君は私に選択の余地を与えないんだ。ファイルをよこせ!
SPAWN
俺の後ろに隠れるんだ。
俺たちはお前のファイルなんて持っちゃいない。
oh. じゃあ銃をしまっておこう。
考え直してみると…
Ammonは一発で何が起こるか分からなかった… あるいは、それが引き起こす連鎖反応のようなもの。
SPAWN
Quinlan, 君は…
アンタはクレイジーか!?
僕はアンタのクソなファイルなんて持ってないよ!
アンタのクソなブースターは僕のシステムをF*ckedした。
それから停電したんだ!
私のブースターは完璧だ。大停電:The blackoutなんて引き起こしたりしないさ。
それならなんでだよ?
SPAWN
深呼吸に集中してくれ。警備隊が来ている音は聞こえない。だから一緒に…
No!
Bozeは私のデザインを台無しにした。彼が何をしたのか知りたい。君は答えを知りたくないか、Cairn中尉。
SPAWN
Dr. Bozeにめちゃくちゃにされたんだ。彼を倒すのを手伝ってくれ。
こんなのデタラメだよ! 彼は僕たちを助けたいんじゃない。彼はただ自分の仕事を取り戻したいだけだよ。和セクたちは彼を生かしておいてはダメだ、Peter。
SPAWN
何を言ってるんだ?
彼はRhysが死んだ理由だ。
彼か、僕たちだ。彼を殺してくれ、Peter。
Adapt or die:適応か死か。君がいつも言っていたことじゃないのか?
SPAWN
Quinlan、君は…
それは正しいぞ、中尉。私は君はこの逸脱者に変えたナナイトを創り出したのだよ。
君は常に殺人者なんだよ、中尉。
彼を殺してくれ、Peter。
私を殺せ、中尉。
Do it! | Do it ! |
Adapt or die, Peter!
My Comment:Dr. AmmonとQuinlan WaliがあたかもViolatorのような姿になるのはPeter Cairnの幻影だと言える。それはAl:Spawnのネクロプラズム大爆発に汚染された義足が齎したものか。やや唐突に思える。Hell、関係ないじゃん。
SPAWN
Okay…
SPAWN
それなら俺は適応する。お前が死ね。
Violator
まだ死ねない!
これは信じられない。防御機構の一種なのかもしれん。
Peter!
聞こえてる? Peter, please…
shit…
中尉はきっと大丈夫だ。だが、我々は離れなければ。
Dr. AmmonはQuinlan Waliの腕を取り、Peterから気を利を取らせようとするが、Quinlanはその手を払い除けた。
You little prick!:馬鹿野郎!
(My comment:prickには男性器という意味がある。だから「この粗ちん野郎」が一番正しい訳し方。)
もう十分だよ…
Peterは自分が何をしているのか分かっていなかったと信じなければならない。
彼は知らなかったんだよね?
Dr. Forneus Boze | Chairman | Dr. Ammon |
Peter Cairn SPAWN | Quinlan Wali |
Script/Plotを担当するErica Schultzは女性。それを意識して読んでいると「うん、脇役を大事に描いてるなぁ」と感じる。Artを担当するZé Carlosの絵はアメコミらしく、かつErica Schulzの柔らかいストーリーを上手く描いていると思う。ただ、あまりにもPeter Cairnん゛描かれていない。ともすると主人公中心のストーリーになりがちで脇役の描写が割愛されがちだが、RhysとQuinlanの関係が描かれているためにQuinlanの衝動的な感情も理解できるのだが、一向にPeter Cairnの戦いへの衝動が分からない。兵士であったため殺人術などを学んでいるだろうし、冷徹な判断もするだろう。だが、Peter Cairnが何故、軍隊で戦っているのか、その理由が伝わってこない。それはこれから描かれるのだろうが、今回の、Dr. Ammonの胸を後ろから貫く行動は単に軍隊仕込みなのか… Al Simmonsは若い頃から人よりも優秀であろうとする感情が強く、それが工作員となったことで開花した。ある意味、戦いに生を見出した。それはやや異常な性質ともいえる。Peter Cairnはそこまで狂っているのか。そう、何のために戦っているかが分からない。Peter CairnとOwain Rhysは孤児であり、生きるために軍隊に入った。そういう説明が今後にされるのかもしれないが、Quinlan WaliとOwain Rhysの関係、Dr. BozeとDr. Ammon、そしてChairmanの関係を描く前にきっちり説明してくれてもいいまでは?
機動戦士ガンダムでは少年アムロ・レイがガンダムに騎乗するのだが、
①まずサイド3がジオン公国を名乗り、地球連邦へ独立戦争を始めた。
②サイド7に住むアムロ・レイは父が連邦軍の研究者で、父の資料から「兵器」というものを目にすることもあったが、戦争はあまりにも絵空事過ぎることだった。
③ところがサイド7に偵察に来たザクⅡは連邦のモビルスーツをはっけんしたことから戦闘を始めてしまう。
ここまでの設定がサラッて描かれながらも視聴者に情報が与えられたなかで、幼馴染のフラウ・ボゥの家族が流れ弾によって「戦死」するのを目の当たりにし、アムロを一気に戦争と言う世界に引きずり込む。フラウ・ボゥが無事にホワイト・ベースに辿り着くため、そして彼女の家族の敵討ちのためにアムロはガンダムに乗り込む。
凄く自然な形でアムロが戦争へと足を踏み込んでいく。主人公が戦わなければいけない状況がしっかり描かれているのだ。じゃあ、Peter Cairnは何故、兵士だったのか。
確かにPeter Cairnは最初に戦場にいる。そこで彼は仲間と共に両足を失った。だが、それは何のために戦っているのか。その戦いもあっさりと描かれなくなり、戦傷者としてのPeter Cairnを描くパートになる。負傷し、足を失い、それでもなお、政府の管轄にあるP.T.S.にて義足を使用するテストを受けているのか。それが義足を得る手段の一つなのかもしれないが、それなら足を失う戦いに投じられたことを恨み、P.T.S.などにいる必要はないのでは? それがPeterが根っからの軍人で、義足を得てまで、また戦場に赴こうとしているのであればその意図も図るが、むしろそこをもっと丁寧に、しかも最初に描くべきだと思う。
今回、Peterの狂気のようなものが見られたが、私としては「Peterってそこまで狂っているとは描かれていなかったなぁ。」と思い、その狂気を理解して物語を楽しむことが出来なかった。加えてViolatorのようなモンスターも登場するが、「えっ、Hellって全然関係ないじゃん。」と思った。Al:Spawnのネクロプラズム大爆発に汚染された義足がPeterに見せた幻影だと思うが、そっちに話を広げる前に「Peterが戦う意味は?」を描いてほしい。
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