SPAWN #27

一人の狂信者が自分の神に祈りを捧げていた。彼は神に信仰心の試練としてSPAWNに出会うことを約束する。そして彼はニューヨークの路地裏へと向かった。
その頃、Al:Spawnはボビーの遺体を抱き抱えていた。ボビーはChapelに撃ち殺されたのだ。* Youngblood vol.1 #8
自分のためにまた人が一人死んだ。それが耐えられなかったのだ。自分には力がある。その力は何をもたらすのか。
Al:Spawnはボビーの骸に向けてパワーを放った。その結果、なんということか、ボビーは蘇生したのだ。
Al:Spawnは大量のパワーを使ったことで力を失い、がっくりと膝をつく。だが、マスクの下では笑顔があった。
彼はパワーを使う代わりに尊敬を勝ち取ったのだ。

その頃、テリーは自分がＣＩＡに命を狙われた手がかりを探していた。ほとんどのファイルは意味不明だったが、Jason Wynnが関係しているように思われた。大量の書類を持ち帰り、調べを続けていた。

一方、跪いていたAl:Spawnは突然、背中から銃撃を受ける。それは狂信者　The Curseが放った銃弾だった。
彼は神に宣言した通りSPAWNに出会い、仕留めることができた。他愛もない。こやつは神の使いなどではない。
察するに悪魔の使い手か。彼は勝利に酔いしれていた。そしてそこに集いしホームレス達に自分の信仰について語る。
信仰を続けることは自己犠牲の連続だった。左目を捧げ、顔に大きな傷が残った彼はまだ祈りが聞き入れられていないと思い、ためらうことなく右腕を切り落とした。そこまでして追い求めたのは真実。一時期は人々と生活を合わせ、大学に行き、事業を起こし、財を築いた。金の力を手に入れた彼は更に信仰へとのめり込む。彼の演説は続く。金の力で新しく手に入れた強力な腕を振り上げた時、その腕が砕け散った。
それは胸に大穴を開けられても立ち上がったAl:Spawnが放った銃弾によるものであった。
The CurseとAl:Spawnとの闘いは続く。仲間であるホームレスが制してもAl:Spawnは自分を止めることが出来なかった。
今は復讐に身を委ねることしか考えられなかったのだ。

その頃、テリーは妻であるワンダに、分かってきたことを伝えていた。軍の銃器が消失した。盗難と思われる事件について誤った情報が流れたのだ。犯人は未だに明らかではない。ただ今は情報が修正され、テリーへ矛先が向けられなくなった。
ワンダは謎の男であるSPAWNが気になっていた。夫であるテリーのことを知っていたSPAWNが何かを握っているかもしれない。