SPAWN #58

Release date : Feb 1 1997 IMAGE COMICS
クロスオーバー作品等を参照しても本編に戻れるようにしてあります。月内に刊行されたサブタイトルは順番にリンクしています。

SUMMARY :
Eddie and Andy, the abused children who killed their father, escape their detention and find their way to New York City in search of their hero, Spawn. There, they are befriended by Snake who offers to employ Eddie to courier illegal packages for him. Snake forces Eddie to lead him to Spawn where a confrontation ensues. Snake is killed and Andy is wounded. After medical treatment, the boys return to the detention center, forever stripped of their innocence.
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Sally Snyder:コミックスの原作者であるScott Snyderのお母さまだと思います。

エディーとアンディーはかつて自分達のことに目をかけてくれたあの人に会うためにアラバマ州から遙か彼方の土地ニューヨークへとやってきた。そんな二人に声をかけてきたのはスネークというチンピラだった。１４歳の少年であるエディーはスネークから申し付かる仕事に夢中になっていた。扱うものは現金から始まり、だんだんとエスカレートしていく。エディーはあたかも都会の流れの一部になったかのように感じていた。そしてあっという間に３０日間が過ぎていた。

その頃、Al:Spawnは自分が倒したサイ=ゴーの部品のなかに追跡装置があることに気がつく。上等だ。攻めてくるならばくるがいい。そして追跡装置を組み込んだ組織はサイ=ゴーの信号がニューヨークの路地裏でロストしたことを慌てふためいていた。その連絡はボスであるジェイソン・ウィンのもとへと伝えられた。

一方、エディーとアンディーはあの人に会うために路地裏へと訪れていた。おっさんたちから闇に住まう怪物の話を聞いていた。きっとスポーンだ。すると彼らの行く手をカリオストロ卿が阻む。子供が来るようなところではない。だが、二人がスポーンの話をすると、カリオストロ卿は２ブロック先を目指すように伝えた。やがて二人はAl:Spawnとの再会を果たす。だが、Al:Spawnは二人につれない態度を取った。弟であるアンディーはあの日以来、スポーンと再会することを夢見てきた。兄であるエディーはその夢を叶えてやったが、そこまでだった。都会での暮らしでエディーは変わっていた。 弟をスポーンのもとに残してその場を立ち去った。戻ってきたエディーに向かってスネークは弟をどうしたか聞いてきた。スポーンのもとに置いてきたのだ。その話にスネークは金儲けの匂いを感じた。エディーに案内されて路地裏に訪れたスネーク。手には銃が構えられていた。すると部下たちの姿が消える。スネークは敵の胸に銃弾を打ち込んだ手応えはあったが、その後、更なる恐怖が待っていた。スネークはAl:Spawnによって止めを刺される。

スネークが放った銃弾はアンディーの腕に当たっていたが、ホームレスたちに医者へ連れていかれて処置を施された。数時間後、エディーたちはAl:Spawnのもとに再び訪れていた。一緒に行こうと告げるアンディーに対して、「逃げていてはだめだ。」と諭し、二人を見送った。やがて二人は故郷へと戻っていく。変わらぬような日々が訪れたが、何か違っていた。違っていたのは二人のほうだった。カウンセラーたちは悩んでいた。こんな短時間に人は変われるものだろうか。おとなしい田舎の子供たちは、冷たく、感情のない犯罪者のような人間のように変わってしまったのだ。​

Andy Frank	Eddie Frank	Al Simmons SPAWN
Michael Konieczni Cy-Gor	Major Brian Forsberg	Jason Wynn
Count Nicholas Cogliostro

① Eddie Frank
“ANGELA #3″を経てHellから天界の扉に達したAl:Spawnは、SPAWN #29にてアメリカの南部に到着する。そして庭に倒れていたAl:Spawnを救ったのはAndy Frank。彼には優しい兄、Eddie Frankがいた。
Eddie Frankの人生はAl Simmonsのそれに負けず劣らず、数奇なものとなっている。
登場したのはSPAWN #29、58、59、86、116～120、124、140～144、150、151、153、295～300、304～、とかなりの回数を誇るとともにRedeemerⅢに変身する能力を有してThe Scorchedのメンバーにもなっており、最新刊にも登場している。
Heavenが用意したAnti-Spawnの素体はJason Wynn、Phil Temperの魂を得ることで力を発揮するが、SPAWN #116においては頭部を負傷して病院に運ばれたEddie Frankの身体を利用して実体化する。
またターニングポイントとなったSPAWN #300においてはRedeemerは「僕はEddieじゃない。Eddieは死んだ。」と言いながらもAl:Spawnの語り掛けを聞くなかで、生と死を司るReaper(死神)という存在へと昇華するシーンも描かれている。Reaperの胸にはAl:Spawnと同じMの文字が刻まれているが、これが以前ではMalebolgiaの従属を意味していたことを考えると理由が分からない。もはやその設定は無くなっていてHellspawnに酷似した姿とするためのデザインになっているのかもしれない。また本人は自覚がないだろうが、Eddieは霊媒体質を持っているのか、もしくは彼が持つ純真な心が引き寄せるのかもしれない。