Appearances of SPAWN in Image Comics
Release date : Mar 1 1995 IMAGE COMICS | |
SUPREME vol.1 #23 | SHADOWHAWK vol.1 #17 |
下段のクロスオーバー作品等を参照しても本編に戻れるようにしてあります。 |
SUMMARY :
In a small Alabama town, a well-respected police officer abuses his two young boys. The youngest, Andy, gives shelter to the battered Spawn. Spawn takes action, brandishing the father with the words “I beat my kids.” This only increases the violence, which pushes the older boy to grab his father’s pistol and end the abuse forever.
IMAGE COMICS.com McFarlane.com
Sharing | Name |
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TITLE | “FATHER” |
Dedicated to: | Michael Murphy |
story | Todd McFarlane |
art | Greg Capullo, Todd McFarlane |
A Special thanks to | Kevin Conrad |
copy editor & letters | Tom Orzechowski |
color | Steve Oliff and OLYOPTICS |
Director of Creative Development | Terry Fitzgerald |
Graphics Coordinator | Julia Simmons |
FOR IMAGE COMICS | |
exec. director | Larry Marder |
publisher | Tony Lobito |
cover | Greg Capullo, Todd McFarlane |
Michael Murphy:PencilerのMike Murphyという方がいらっしゃるのですが、その方なのかが不明です。「バットマン・リターンズ(1992)」でゴッサム市市長を演じた俳優の方ではないとは思うのですが。
物語はANGELA #3からの続きになっている。
やっとの思いで天界の扉に達したAl:Spawnは何故か地球のどこかの町へと到着する。それはアメリカの南部の片田舎。そこでAl:Spawnは一人の少年と出会う。地獄で死闘を繰り広げてきたAl:Spawnにはもう体力が残っていなかった。少年、アンディは自分のワゴンにAl:Spawnを載せて秘密の場所に連れて行った。自分を連れて行ってくれているアンディの シャツの背中がめくれていて、幾つものみみず腫れがあったが、それを見たところでAl:Spawnは気を失った。
その頃、テリーは妻のワンダと話をしていた。ワンダの行動が自分を思ってのことであることは十分に分かっていたが、あまりにも無茶な行動だった。ワンダ自身も自分を救うために戦っていた「スポーン」が何か戦いを楽しんでいるかのようで、恐怖を感じていた。
一方、アンディはまた父に折檻を受けていた。食器の片付けをしていなかったからだ。兄であるエディーは父を止めようとするが、無駄だった。理由などなんでもよかった。妻に先立たれた男は子供達を虐待する癖が出来てしまっていたのだった。警官であり、教会に足を運ぶ敬虔な父親の姿は表の顔だったのだ。エディーにAl:Spawnを紹介したアンディ。アンディにとってAl:Spawnは辛い日々のなかの束の間の喜びだった。だが、今日の父はいつもより酷かった。アンディは父に殺されるかと思ったのだ。Al:Spawnは涙を流す二人の肩を抱きしめた。Al:Spawnはついに行動に出た。酒を飲み、上機嫌の父親を路地に連れ込むと、体中に刻印を打った。
「I BEAT MY KIDS」
しかしこの父親には効き目がなかった。むしろいつもより酷くアンディを折檻していた。耳を塞いでも聞こえてくる弟の叫び声。エディーはついに父の拳銃を手にする。「おもちゃじゃないんだぞ。」 そう、怒鳴る父親に向けて乾いた銃声音が響いた。その頃、サム刑事とトゥイッチ刑事は幼児連続誘拐殺人犯であるビリー・キンケイドの事件のなかで、ある上院議員の子供が殺人された事件にバーク署長が関与していたことを知る。
Andy Frank | Al Simmons SPAWN | Terry Fitzgerald |
Wanda Blake | Cyan Blake | Eddie Frank |
Joe Frank | Sam Blake | Twitch Williams |
Billy Kincaid |
① Eddie Frank
庭に倒れていたAl:Spawnを救ったのはAndy Frank。彼には優しい兄、Eddie Frankがいた。
Eddie Frankの人生はAl Simmonsのそれに負けず劣らず、数奇なものとなっている。
登場したのはSPAWN #29、58、59、86、116~120、124、140~144、150、151、153、295~300、304~、とかなりの回数を誇るとともにRedeemerⅢに変身する能力を有してThe Scorchedのメンバーにもなっており、最新刊にも登場している。
Heavenが用意したAnti-Spawnの素体はJason Wynn、Phil Temperの魂を得ることで力を発揮するが、SPAWN #116においては頭部を負傷して病院に運ばれたEddie Frankの身体を利用して実体化する。
またターニングポイントとなったSPAWN #300においてはRedeemerは「僕はEddieじゃない。Eddieは死んだ。」と言いながらもAl:Spawnの語り掛けを聞くなかで、生と死を司るReaper(死神)という存在へと昇華するシーンも描かれている。Reaperの胸にはAl:Spawnと同じMの文字が刻まれているが、これが以前ではMalebolgiaの従属を意味していたことを考えると理由が分からない。もはやその設定は無くなっていてHellspawnに酷似した姿とするためのデザインになっているのかもしれない。また本人は自覚がないだろうが、Eddieは霊媒体質を持っているのか、もしくは彼が持つ純真な心が引き寄せるのかもしれない。
THE REDEEMER (2021) | REAPER (2023) |
Redeemerのフィギュアはもっとあるのですが、ただでさえサイトの更新が遅いので、Redeemerの初登場の回で一気に紹介したいと思います。
② CURSE
Al:Spawnが行うことが意図せずに不幸な結果になることは本編で何度も描かれていく。この兄弟も例外ではない。ただ、暴力を振るう父親の存在を耐え続けて生きていくという世界もあれば、決して褒められることではないが銃を手にしたEddieが選択した人生もある。しかし、そのことでEddieにCURSE(呪い)がかけられたとも言える。Wanda、Terry、Cyan、Marcといった脇役がAl:Spawnの存在によって人生が変わっていくのがSPAWNの根底に流れる物語だ。
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