SPAWN #166

Release date :Mar 28 2007 IMAGE COMICS
SPAWN→SPAWN GODSLAYER 下段のクロスオーバー作品等を参照しても本編に戻れるようにしてあります。月内に刊行されたサブタイトルは順番にリンクしています。

SUMMARY :
The new world that has been created by Spawn begins in this issue. It seems as if the world is more than perfect, but the cracks are starting to appear, as the new world begins to show its true colors.
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PREVIOUSLY IN SPAWN:
Al Simmons was a hit man for the US government until a treacherous assassin ended his life. At the moment of death, Al was offered a deal by the demon Malebolgia and returned to Earth as Spawn, a creature with supernatural powers born in Hell.

As Armageddon consumed the world, Spawn turned against his masters, destroying all life on Earth. While God and Satan continue their endless conflict in a parallel universe, Spawn has re-created the world and resurrected the human race, in what has become known as the White Light. The portals to Heaven and Hell are closed, leaving humanity free from the influence of angels and demons.

Spawn has been forced to face his own brutal past and memory that Al Simmons beat his wife, causing her to miscarry their unborn child. Knowing he can never go back to his beloved Wanda, he has returned instead to the squalid alleyways that have become his purgatory.

Meanwhile, in Spawn’s brave new world the creaks in are starting to show.

2nd printing 3000 copies May 9 2007

Celia Eddowesは10歳の頃から指の爪の周りの皮膚を剥がしてしまう悪い癖があった。不衛生だし、傷跡が見苦しい。彼女はウサギのように指を噛み、自分の歯で皮膚を剥がしてしまう。そしてそれを食べるのだ。医者が言うには神経性ストレスによるもの。痛みはあるが、長くは続かない。それが悪い癖を繰り返してしまう原因ともいえる。そんな彼女はふと台所に備えていた包丁に目を向けて、おもむろにその包丁を手にする。
Celiaの部屋にボーイフレンドであるJoey Lebowskiが花を手にしながら訪ねてきた。他の部屋から老婆が顔を出していた。老婆は何故かゴキブリ用の殺虫剤を手にしていた。それに気を取られていたJoeyは扉を開けたCeliaに声をかけられて彼女が顔を出してくれたのに気が付いた。中に入れるかというJoeyだったが、Celiaはそっけなく「少し忙しいの。」という。JoeyはCeliaが長めの手袋をしているのに気が付いて理由を尋ねてみた。Celia:「これは母のものなの。気に入らない?」気に入ったよと答えたJoeyにCeliaが話を続ける。
Celia:「これはオペラグローブというの。貴婦人はオペラを観に行く時にこれを着用するのよ。」
Joey:「Celia、大丈夫か?」そう言いながらJoeyはCeliaの手を触れようとするが、Celiaは拒否する。ダメ! 吹き出物が出来ているの。Joeyはそんなもので着用しているより、空気に触れさせたほうが良いと言うが、Celiaは見た目が悪いでしょと言う。医者に診せたほうがいいというJoeyだったが、Celiaはそれとなく断り、また明日と言いながら扉を閉めてしまうのであった。

一方、Twitchは町にある倉庫に訪れていた。そこにはAl:Spawnがいるのは分かっていた。扉には鍵がかかっておらず、Twitchは中に入っていく。倉庫のなかには無数の鎖が天井からぶら下がっており、一番奥にAl:Spawnが鎮座していた。
Al:Spawn:「ここに何しに来たんだ? 俺に何の用事があるんだ、Max。」TwitchにはAl:Spawnの顔が一瞬、髑髏のように見えた。
Twitch:「あなたがどうしているか見に来たんです。友人が何をしているのかと思って。」
Al:Spawn:「俺には友人などいない。」
Twitch:「誓うこともできます。実際、私ははっきりと覚えています、あなたは私たちが友達だと言いました。Samと私。それからあなたは、もし戻ってこなかったら世界が終わるとほのめかしたようなことを言いました。」
Al:Spawn:「起きたんだよ。」
Twitch:「Okay、私が覚えているように、そこには血の川が流れ、ヒキガエルの疫病が発生していました。地震がありました。ゾンビがいました。それは恐ろしい黙示録だ。そして、まばゆいばかりの光が差し込み、すべてが太陽の光のようで、ペチュニアが咲き乱れていました。それで、その間に何が起こったんですか？そこは私の記憶が曖昧な部分です。」
Al:Spawn:「お前は知りたくはないだろう。」
Twitch:「知りたくないのではありません。尋ねなかったんです。」
Al:Spawn:「全てが死んだ。」
Twitch:「全てが? 私も死んだんですか?」
Al:Spawn:「全てだよ。」
Twitch:「My God」
Al:Spawn:「違う、神もいなければ悪魔もいない。」
Twitch:「何を言ってるんです? 私たちが死んだのなら、その後の現在はどうやって?」
Al:Spawn:「俺がお前たちを連れ戻した。俺は世界を再構築したんだ。以前のように。だた、神と悪魔を除いて。奴らは逝った。」
Twitch:「逝った? なんですって。あなたが彼らを殺したんですか?」
Al:Spawn:「奴らは死んでいない。奴らは追放した。宇宙には力がある。よりパワフルなものだ…」
Twitch:「Uh－huh. 神よりもパワフルのもの。いいでしょう。」
Al:Spawn:「お前が尋ねてきたんだ。信じる必要はない。天国と地獄は封印されている。悪魔もいなければ天使もいない。地球上にはな。俺が奴らを締め出して鍵を閉めて鍵を捨ててしまったのさ。」
Twitch:「My god. わかっています…もう神はいない。ただ、私は… My god.」
Al:Spawn:「差し支えないだろ、Max. 俺が治した。お前はお前の世界に戻ったんだ。もう放っておいてくれ。」
Twitch:「あなたは良い仕事をしたと思ってます。同意します。だから私は不思議に思わずにはいられません、今、あなたはお山の大将です。どうしてあなたは、どこに座っているのですか…そう、私はここで寛大でいようと思っています…最も望ましくはない場所に座っているのですか…　a pa-」
するとAl:SpawnはTwitchの言葉を遮った。Twitch:「AAAAGH!」Al:SpawnのマントがTwitchを締め上げる。思わずTwitchf手にしていた銃を放つ。
Al:Spawn:「何故なら俺はこれに相応しいからだ!!」
Twitch:「HUH-誰もこんなものに相応しくないですよ。」
Al:Spawn:「お前は俺が何をしたか、知りもしないだよ!」
Twitch:「私を降ろしてください、Al。あなたは私を怖がらせてはいない。私は貴方が何をしたか、気にしません。あなたは星を守った。私の基準ではすべての借金を棒引きしたんでしょう。」
Al:Spawn:「なら、俺の問いに答えろ。お前は俺のところに何をしに来たんだ?!」
Twitch:「私が何を望んでいると? いいでしょう。実を言うと、あなたは世界に邪悪なものはいないと言います。超国家的なものはないと。悪魔の憑依やその力もないと。ただ、ええと…世界を元に戻した時…自分が正しくやったと絶対に確信していますか? 何故なら私はあなたが失敗したかもしれないと思うからです。あなたを責めているわけではありません。私はフラットパック家具を一式組み立てることさえもできません。だから私はここであなたを非難しているわけではじゃないんです。」
Al:Spawn:「本題に入れ、Twitch。お前は何について話しているんだ?」Al:Spawnは話を聞くためにTwitchを解放した。
Twitch:「いいでしょう。つまりですね、数日前に殺人事件がありました。」
ニューヨークでは珍しいことではありませんが、これは…何と呼べば…白光現象…何でもいいですが…それ以来初めてのことでした。したがって、それは終末後の最初の暴力行為ということです。それで私は、これで終わり、今は通常通りの業務に戻ろうと思ったのです。
ただこれが普通ではなかった。これは私がこれまで見た中で最も残忍な殺害の一つでした。犯人は同居人の頭を殴り、髄まで叩きつけた。あなたがそれを信じられるなら、スタン・ローレルの鋳鉄製の小像を使用しました。それがどれほど異常なことか、私はあなたに伝えきれないと思います。
犯人は自分自身でそう呼んだ。この男は仲間を殺し、ポテトチップが入った大袋を持って座り、テレビを数時間眺めてから911に通報した。

Samが犯人を事情聴取していた。
Sam:「Ruben、お前になぜそれをしたんだ？我々は死体を手に入れた、我々は機会を手に入れた、そして凶器のあちこちにあなたの痕跡を残した。私たちに必要なのは動機だけで、検察に向けてきちんとした小さな訴訟を起こすことができた。それで、あの哀れな野郎は何をしたんだ？」
Ruben:「話す? どこから始めればいい? シンクにタバコの吸い殻が落ちていて、バスタブの周りの湯垢、あいつは俺の牛乳を紙パックから直接、口を付けて飲む。それがイライラすることを知ってるか？」
Twitch:「あなたの場合は概ね、そうなるんだろうと思います。」
Ruben:「ああ、俺は寛容な男だよ、刑事さん。でも今日は…あなたが何を言いたいのかは分かります。俺は過大評価されているよ。それであんたが正しいよ。俺は悪いことをしてしまった。」
Sam:「それも一理ある。そして一線を越えた。」

TwitchはAl:Spawnに対して話を続けた。
Twitch:「被害者は歯磨き粉のキャップを外したままにした。それがルーベンが彼を殺した理由です。彼はその男をスタン・ローレルで37回殴った。 37回の殴打で頭部がめちゃくちゃだったはずです。」
Al:Spawn:「人はいつも醜いことをするものだよ、Max、俺にはそれを直すことはできない。人間の性質を変えることはできんよ。」
Twitch:「これは違います。私たちが話しているような、ただの殺人犯じゃない。もっと何かあります。」
Al:Spawn:「どのようにだ?」
Twitch：「例えばCelia Eddowesのような。22歳、芸術学校の中退者です。彼女は私たちの事件のひどい犯罪現場の真上にアパートの部屋を持っています。Celiaは一人のボーイフレンドがいた。Joey Lebowski。この間抜けな男は彼女に完全に夢中になっています。彼は彼女にプロポーズするために何週間も努力してきた。彼女の様子がおかしくて、熱く迫ってきたり冷たく突き放されて、彼は彼女の聖で、気がおかしくなったのでしょう？ついに彼は決断を下した。何が起きたのか、今日は彼を尋問する日です。」
彼は私たちが出発する時間に犯行現場が真上にあった建物に入ったに違いありません。おそらく私たちのすぐ横を通ったでしょう…

JoeyはCeliaが住むアパートに訪れ、エレベーターに乗った。
Joey:「Hi.」Joeyはエレベーターに乗っていた少女に声をかけた。少女はJoeyに向かって自分の舌を見せた。その下にはゴキブリが乗っていた。(なぜか、ゴキブリの背中にはHellspawnの胸に刻まれているMのマークがあった。)
Joey:「へぇー、それは酷いな、最近のキャンディーは。O-kay。君は緑色のゼリーを試したことはあるか？鼻くそのように見えるものは？君のお母さんが君に言ったんだろう、見知らぬ男性にキャンディーのことを決して話すなって。」
JoeyがCeliaのアパートに近づくと、音に気づいた。壁から聞こえてくるようなささやき声。腐敗臭を運ぶ暖かい空気の隙間があった。そして彼の足下のどこかから笑い声が聞こえた。Joey:「うわー！この場所は地獄になるだろうな。」
JoeyはCeliaの部屋の扉をノックした。Joey:「Celia、いるんだろ?」だが、返事がない。JoeyはCeliaが隠していたであろう部屋の鍵を見つけ出した。Joey:「Celia、君のスペアキーを見つけたよ。入るね。」Joeyは部屋に入って彼女の名を呼んだ。Joey:「Celia?」部屋の照明を付けようとしたが点灯しない。Joey:「くそ? Celia、照明はどうしたんだ?」Joeyは奥の部屋の扉を開けた。そこには彼女が着用していたオペラ・グローブが脱ぎ捨てられていた。Joey:「俺に話してくれ、Celia。一体、何が起きてるんだ?」
Celia:「あなたはここに来るべきじゃなかったわ、Joey。私は何かをしてしまったの。」
Joey:「My God。Oh My God。君に何が起きたんだ?」
Celia:「あなたはもう私のことを好きにならないでしょう。」
Joey:「君に何が起ころうと俺は君を愛してるよ。それを言いに来たんだ。何があっても君を愛してる。」
Celia:「私、止められないの。私、止められないの。その下に何があるのか​​を見なければならなかったの。」

Celiaの顔は皮膚が削ぎ落されて筋肉が見えていた。まるで髑髏のように。それだけではない。胸も、腕も、指先も、身体のあらゆるところの皮膚が削ぎ落されていた。いや、違う。削ぎ落したのだ。指の爪の脇の皮膚を歯で削いでしまう癖。包丁を持ったことでここまでの状態にまで至ってしまった。いや。包丁を手にしても自分の身体をここまで痛めつけることはないだろう。彼女は何かに憑りつかれていたのか…

SPAWN 第二部の始まりといえるSPAWN #166
まずタイトルが復活しました。今回は「SKIN DEEP」読み込んでみれば良いタイトルだと思います。
それと変更されたのがロゴ

これは大きな変更です。当時は一気に大人のコミックス化が進んだ気がします。それ故に読者を選ぶコミックスとなった気がしますが。ただ、ヒーローがヴィランをただ倒すだけのコミックスはもういいかなと思います。SPAWN:GODSLAYERにおいても既存のロゴではないものを使用しています。
SPAWN #150からStoryをDavid Hineが担当するようになりましたが、このダークな感じは好きです。