Release date : Aug 7, 2024 IMAGE COMICS | |
THE SCORCHED #32 | RAT CITY #5 |
クロスオーバー作品等を参照しても本編に戻れるようにしてあります。月内に刊行されたサブタイトルは順番にリンクしています。 |
Cyan Fitzgeraldは世界で自分の居場所を見つけようとしている若い女性だ。Al Simmons:SPAWNの元妻である、Wanda Fitzgeraldの娘として、彼女は信じられないほどの能力、つまり周囲の人々から切り離される能力に恵まれていた。彼女の暗闇への旅はここから始まる。4部構成のミニシリーズ。
SUMMARY :
As hard as she tries, trouble keeps finding Cyan. The people in her orbit keep getting hurt. Cyan has been pushed too far this time. She is about to explode…
IMAGE COMIC.COM
PRECIOUSLY IN MISERY
Cyan delves deeper into the mysteries surrounding her mother’s death.
CONTENTS
cvr A | cvr B |
Sharing | Name |
SCRIPT / PLOT | Todd McFarlane |
ART | Szymon Kudranski |
COLORS | FCO PLASCENCIA |
LETTERING | ANDWORLD DESIGN |
COVER A | Don Aguillo |
COVER B | Ig Guara |
CREATIVE DIRECTOR | Todd McFarlane |
EDITOR-IN-CHIEF | Thomas Healy |
Publishing Coordinator | Yvette Arteaga |
Production Artists | Ryan Keizer |
Zabriel Kennedy | |
Intern | Imani Davis |
Publisher for IMAGE COMICS / Chief Creative Officer | |
Eric Stephenson | |
SPAWN created by Todd McFarlane |
裁判官は、5年から8年の刑期を想定していると述べた。42か月後には保護観察処分になる可能性もある。刑期を8年に近づけてほしい。この不良には休む資格はない。メッセージを送りたい。
あぁ、できることはやってみますさ。彼の弁護士は、私たちが他の告訴を提出しないように熱心に望んでいるようですので、彼にも署名してもらうことができるはずだ。ところで、君の奥さんを見かけないけど。彼女はいつも書類を届ける時に顔を出すよね。
彼女はインフルエンザか何かと戦ってるよ。
それは残念だな。頼むよ、Peter、宜しく伝えてくれ。
伝えるよ。彼女も感謝するさ。
Momma? 起きてる?
Yah, baby. ママはちょっと休んでるの。
これを持ってきたよ。これで気分が良くなるはず。
My comment:He can make you feel better.
Heって誰と思いましたが、ぬいぐるみのことですね。あえて訳しませんでした。
面白いわね。
Cyanや、ねぇ、水を持ってきてくれないかね?
そこにいて。氷でも入れる?
ねぇ、聞いてる? 私は…
Oh…um, 気にしないで。音楽を聴いてて。
何してるんだい?
Um, 宿題とか済ませてたとこ。
My comment:と言ってますが、見ていたのは診断書ですね。Rosemaryが目が見えないから大胆に嘘をついてます。
木曜日までに大きな科学プロジェクトを終わらせなければならないの。最終成績にかなり影響するわ。30%くらいになる。
若い頃は、目が見えていた時でさえ、あまり勉強しなかったからねぇ、だから、その点ではお前の役にはたてそうにないよ。でもね、詮索しているわけじゃないけど、最近、お前とお前のお父さんがうまくいっていない理由が知りたいだけなんだよ。
分かんないけど、パパは私に何が起こっているのかあまり気にしていないようなのよ。
それは真実じゃないね。彼はお前を毎日愛している。私は知ってるよ。
それにあたしはただ、母さんが恋しいのよ、とても。
私たちみんながそうだよ、Baby.
おばあちゃん、もし誰かがあなたにとって何か悪いことをしたら、あなたはどうする?
本当に悪い事だったら、最初にすることは警察を呼ぶことだねぇ。
Later
町に出たCyanはバス停でバスを待つ。到着したバスにCyanが乗車し、席に座っていると…
迷惑をかけるわけじゃないんだが、しかし。
お前の友人のAlが儂を寄こした。儂にチェックして欲しいと。お前がどうしているか。お前が何かを必要としているかを。
じゃあ、彼はあたしをストーキングしてるの? あたしは大丈夫だって彼に伝えて!
お前の顔色だと大丈夫には見えんがの。
これはあたしの問題よ。Alは、自分がしていることをあたしが理解しているって信じるべきだわ。
彼はしとるよ。
だが、お前が母親についての答えを探していることも知っておる。
問題は、お前が余計なことをしてあいつらを怒らせると、あの集団がお前を激しく攻撃してくることじゃ…彼らがまだ攻撃していないとしても。そしてお前が準備が出来ていなければ、彼らはお前を殺す。お前のお母さんが殺されたように、お前は彼らにとって脅威だからじゃ。
気にしないわ!ママを殺したのが誰か知ってるなら、あたしは彼らが誰なんだか知りたいわ。
理解するのがお前の仕事じゃよ。儂の言いたいことは、お前が見つけた答えが気に入らないかもしれないということじゃな。Alは、まずお前のお母さんがどこで働いていたかから始めなさいと言っておった。また、気をつけろ、ともな。
Cyanはバスを降りて友達に会った。
Hi, Brook.
Hey, girl.
あたし、また、あなたの電話を借りなきゃいけないわ。
何で? あなた、何か見つけたの?
かもね。でも、あたしはGoogleでたくさんの(a bunch of shit)情報を検索して、いくつかの情報をつなぎ合わせることができるかどうかを確認する必要があるのよ。
あなたが自分のの携帯電話を持っていたらかなりいいんだろうけどさ、何らかの理由でそれはできないって言ったよね。10分後に休憩があるんだ。
Brookが休憩に入り…
まだ君をさ、理解しようとしているんだよ、Cyan。君は好きな時に来たり去ったりして、私たちと連絡を取ろうとしない。私たちは力不足なんだろうけどさ。
ただ、いくつかやってみたいだけよ。
私たちはさ、皆、いろいろなことを経験してるし、あなただけじゃないんだよ。でも、あなたは誰にも話さないからさ、だから知らないんだよ。私にはそのことは理解できないし、時々あなたのことも理解できない。私たちはさ、助けたいだけなんだ。
あたしはあなたの助けは借りられない。何故とは尋ねないで。お願い。
私さえも。
Yeah, あなたさえも。
そう、私はさ、あなたが私の電話が必要な時ならいつでも貸せるfuckingな友人と言うことね。そんなのクソだわ。
そうするしかないんだもん。
How, cliché. お決まりの返し言葉ね。
あんた、なんだか知ってるでしょ。Fuck it!(クソなことよ)
あたし、仕事に戻らなきゃなんない。電話を貸してくれる他の友人を探しなよ。
Brook、お願い、止めて。あなたが考えてることなんかじゃないのよ。
My comment:It’s not what you think.は「そういうことじゃないわ」でも良いのですが、Cyanが抱える問題と言うのはBrookが思っていること以上のことで、CyanがBrookに真実を伝えるとBrookに迷惑がかかることをCyanは理解しています。そういう意味では単にBrookが「自分のことを「借り友」として思っていない」、そうじゃなくて「そういうわけじゃないわ」とは「あなたのことを思って言わないだけよ」という気持ちも込められています。Brookが言うようにそんな気持ちは理解できないでしょう。
Cyanは帰宅し、ベッドのうえで書類(Family Medical history:家族の病歴、Medical check-up:健康診断)を見ていた。
こんなの…デタラメよ。
Cyanは一緒にニューヨーク市警察の誰かの名刺を手にしていた。
夜ではあったが、Cyanは何かを求めて外出する。
St. Joseph’s adolescent treatment center. 聖ヨゼフ青少年治療センター
Cyanは目的の場所へと病院内を歩いている。
医者が電話をしている。
君は彼らがまだ何かを知っていると思うか?それは素晴らしいことになるだろう。私たちが彼らに話した時の彼らの表情を見るのが待ちきれません。ディズニーランドはいつも彼らの夢だった。リトル・アニーは間違いなく頭がパンクするだろう。録画しておいた方がいいよ。彼らの反応がネットで広まるかもしれないからね。私もそう思うよ。みんなにとってすごく楽しいことになりそうだ。それに、あなたが頼んだように、レンタカーも再確認した。すべて準備万端だ。家に帰ったら、このことについて話そう…
BANG 物音がした。
um…
行かなきゃ。2時間くらいで家に着くよ。大丈夫だ。愛しているよ。
My comment:奥さんに電話をしていて”They”、複数だと思われる子供たちに内緒でディズニーランドに行く計画を立てているのだろう。
hello?
Moments later
あたしがアンタなら、警備員は呼ばない。
私のオフィスで何をしているんだ?
待て…
君はあの娘だな。君を探している者は山ほどいる。
知ってるわ。
でも、彼らの誰も警察官じゃない。何故?
私が行方不明になったとき、あなたはそれを報告しなかったのは何故?
あなたは彼らに何を隠しているのよ?
地獄に堕ちろ。お前はただの中毒患者だ。
アンタが狂わせた人々の一人ね。
理由は聞かないわ。私は、弱い人間に対して強欲がどのように作用するかを知っている。だから、私が受け取っているこれらのファイルを処理したら、戻るわ。
お前はどこにも行けやしない。
そう言うとDoctorは拳銃を構えた。
実際のところ、行かないわ。何故なら、ここにあるあなたの携帯電話にあるこれらの児童ポルノの写真は、すでに誰かに送っていて、その人がメディアとあなたの奥さんに渡してくれるからよ。きっとそれはあなたのディズニーランド計画に水を差すでしょうね。
自殺するんだね;Now go fuck yourself.
My comment:これは訳せない、汚い言葉ですね、文字通りに訳してもあまり意味をなさない。
Across town. 3時間後。
あたしが使えるバスルームはありますか?
後ろだね。長居するんじゃないよ。
11:32 P.M. Cyanは変装を完了した。
準備が出来たわ。終わらせる時ね。
ところどころに降った雪が残る通りをCyanは歩く。かなり薄着をしてしまったようだ。
クソ寒っ。
12:48 A.M. Cyanはカフェで時間を潰し、時が来るのを待つ。
1:19 A.M. ニューヨーク市警のパトカーが通りにいる女たちに警告した。
女ども。賢くねぇな。クソな冬だぞ。知っていると思うが、温かい服でも着るんだな。
Bingo.
そうだな、Sharon、娘たちに「あと一時間あるから閉めます」って言ってくれ。 俺は真剣だぞ。Hey! お前、見たことねぇな。お前のケツを車のなかに入れやがれ。すぐにだ。
あたしをどこに連れてくの?
静かな場所で、誰からも離れていて、俺たちのお楽しみが出来る場所だ。
お前も楽しみたいだろ。
場合によるわ。そんなに楽しくないから。
来な、俺がお前を”いい女”にしてやるよ。
No! 出て行って!
俺に指図をするな、売春婦め!
行ってよ、あたしに触らないで…
残念なことに、彼にとってはそうだ!同時にCyanが掴んでいる。
それは彼女の最後のエピソードを引き起こしたのと同じつながり。
同じ心の中で、両方の心の中に飛び散る恐ろしいイメージの不協和音が爆発している。この警官が守ると誓った人々に犯したサディスティックで残酷な行為を一度に明らかにする。
この警官Johnny McgoughはCyanが盗んだファイルで見つけた写真の1人だ。彼女はなぜ警官が麻薬リハビリセンターに関わっているのか知りたかった。
しかし、二人は不気味な闇の腕の中にどんどん落ちていくので、彼女は答えを得ることはできないかもしれない。
Jenny’s husband Peter | Jenny | Jenny’s son |
stuffed toy | Cyan Fitzgerald | “Granny” Rosemary Blake |
Cyan in disguise | a police officer of the NYPD Johnny Mcgough |
Brookのセリフで”So, I’m just your fucking friend whenever you like need my phone? That’s shitty.”と言っている。最初、Brookが自虐的に言って冗談にしているのかと思ったが、これはマジ。ついにBrookの堪忍袋の緒が切れたと言える。My commentでも書いたが、CyanとしてはBrookを危ない目に遭わせないという気持ちがあるのだろうが、その行為がBrookに「都合よく自分を利用している」と感じさせたのだろう。友人が離れていくなかでCyanはますます深みに嵌っていく。ラストシーンで警官のJohnny Mcgoughは生きているようには見えない。Cyanの能力が彼を死に至らしめたのであれば、ついにその能力が犯してはいけない過ちをしてしまったことになる。全4巻なので、次がラストだ。Jennyの物語も並行して語られているが、Cyanのストーリーを語る部分を邪魔せずにどうやってメインストーリーに絡ませていくのか。
Marvel ComicsやDC comicsでのヒーローものとは一線を画した作品であると思うし、Spawn’s universeが過去の登場人物を使いまわしているなかで、群像劇に成り過ぎている嫌いがある。そういう流れがあるなかではCyanだけに焦点を当てたストーリーは逆に新鮮に思う。だが、あのSean Lewisが描いた”Monolith”ですら尻すぼみで終わった。実はこうやって単独タイトルにしている点では違うが、手法が”Curse of the Spawn”と何ら変わらないのだ。”Curse of the Spawn”ではある特定の人物に焦点を当てて物語を描いていたが、それぞれのパートが全4巻、全3巻、全2巻、短いものでは1巻だけで描かれており、読者としてはその内容に煮え切らない思いをした。その後に刊行した”Spawn the Undead”は一巻毎に主人公が変わったが、むしろ登場人物を絞っているために読みごたえがあったと感じている。
まだもう一巻あるので総括するのは次に回すが、Szymon Kudranskiが描く画は見やすいと感じるし、物語を上手く表現している。画は暗すぎず、それでいて暗さを表現する部分ではきっちりと闇を感じさせる。ただ、最近の”SPAWN”のコミックスで定番の「映画タッチ」の描き方であるが故に、雰囲気を出そうとすることが物語を追う際に少し邪魔になっている気がする。他を見ればビルの谷間をスパイダーマンがウェブ・スイングをしているのだから、それに比べれば、ぐっと「大人のコミックス」を感じさせるのだが、如何にせんページ数が足りない。この序盤、中盤でのドラマ仕立ての描き方にコマ数を割き過ぎて、物語の締めくくりが駆け足になるのは本末転倒。
さて、”SPAWN”に関連したコミックスばかりを読んでいて他がどうだか分からないのだが、最近の”SPAWN”関連コミックスは1つのリーフのページ数が減った気がする。売れ行きによっては休刊するアメコミの中で「全4巻」を謳って”Misery”を描き切ってくれるのは嬉しいが、どうか4巻目で駆け足にならないことを祈っています。
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