Release date : Aug 7, 2024
IMAGE COMICS
GUNSLINGER SPAWN#34 | MISERY #3 |
クロスオーバー作品等を参照しても本編に戻れるようにしてあります。月内に刊行されたサブタイトルは順番にリンクしています。 |
SUMMARY :
Jessica Priest is back working for Jason Wynn. But all is not what it seems. She soon realizes that he is not the only threat around her.
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PREVIOUSLY IN THE SCORCHED
Jessica Priest and The Scorched finally come face to face in a battle none of them anticipated.
CONTENTS
cvr A | cvr B |
Sharing | Name |
SCRIPT / PLOT | John Layman |
ADDITIONAL SCRIPT | Todd McFarlane |
ART | Stephen Segovia |
COLORS | Dinei Ribeiro |
LETTERING | ANDWORLD DESIGN |
COVER A | Von Randal |
COVER B | Raymond Gay |
CREATIVE DIRECTOR | Todd McFarlane |
EDITOR-IN-CHIEF | Thomas Healy |
Publishing Coordinator | Yvette Arteaga |
Production Artists | Zabriel Kennedy |
Ryan Keizer | |
Intern | Imani Davis |
Publisher for IMAGE COMICS / Chief Creative Officer | |
Eric Stephenson | |
SPAWN created by Todd McFarlane |
数時間前。
数週間の監禁の後、無力でバラバラになった彼の脳は機械に取り付けられ、有機スーパーコンピューターとして使われた。
サイバーネティックに強化された元マフィアの暗殺者であるオーバート・キルが解放された。
投獄から解放されたJason Wynnと政府の秘密作戦組織は、単にThe Agencyとして知られている。しかし、オーバート・キルの心はまだ投獄に集中している。彼は怒りを発散させながら、そのことを思い返す。
いい…感じ..だ。私は君のテストをパスしたかな?
正確にはそうじゃないが、もう十分だろう。新しいデータを入力するよ。
君の動きは僕に知るべきことを教えてくれた。そうすれば、完全な機能に戻ると思うよ。
Overt-killをここに持ち帰ったのは賢明だと思うか? あの男は凶暴で殺人鬼だ。
僕たちは皆、血で手を染めているよ、Kilgore。柔軟に考える時だよ。それはOvert-killの援助が無かったら、僕たちはまだJason Wynnの牢獄にいるよ。
僕は彼を見張らないとは言ってない、絶対に見張るさ。でも僕は力を失ってるし、Alは連絡がつかない、MedievalはMIA(Mission in Action:作戦行動中行方不明)、Jessicaは寝返る。助けになるものを手に入れたんだったらどんなものでも感謝するさ。
それで、Marcには彼の仕事をさせよう。彼の頭の中で、Medievalを失っていることによる気分の変動から気をそらすことが出来るさ。今、The Scorchedで本当に良い場所にいる人は誰もいないからね。
Well, 俺がここで知ってることは、俺は危険に身を晒しても排除されないってことだ、アンタらの誰かが万全じゃなくもね。Jessicaが俺たちを率いていた時はうまく協力していたが、彼女は行方不明だ。つまり、誰にも頼れない状況だ。
もし俺がお前なら…
Danielは冷蔵庫からビールを取り出してEddieに渡した。
その状況をすぐに理解する。WynnがJessicaを捕まえたなら彼女はもう死んでるかもしれないな。
失礼…する。
Overt-killはビールを4本鷲掴みし、握り潰す。彼は流れ出たビールをそのまま口で受け止め、喉を潤した。
喉が渇いてるんだな。
Finally(やっとか), 当たりが出たよ!Agencyの本部に忍び込んだ時に仕込んだスパイウェアのおかげだ。中国から来ている。
中国に何かあるのか?
中国。現在に至る。
逃亡中のJessica、Bishop、Zabの前に、Overt-kill、Haunt、Redeemerが現れたのだ。
ZabをWynnの手に戻すつもりはない、She-Spawn。そして僕たちはあなたがかつて私たちの一員だったなんてことはどうでもいい。
だから、脇に立ってくれ。
私は戦いを求めているわけではないわ、Boys。でも挑発されたらそうするのよ。そこで、提案がある。脇に立つべきなのはあなたたちだということ。ほら、私には使命があるのよ。それでそれを達成するの!
Jessica Priestは目くらましの閃光弾を放った。
She-Spawn、アンタ、正気か? こいつらに対して我々は力不足だ!
いいのよ。彼らはあたしたちを過小評価するってことね。
それが彼らの間違いになるわ。
Oh shit. 想定外の話だぜ。
お前たちが私の財産を奪ったのだろう。取り返しに来たわ。お前たちは不法侵入の代償を払うことになる。
General Zhiren、あたしたちのターゲットよ。
奴は俺を原子炉に放り投げるつもりだ。俺の力と奴の施設をジャンプ・スタートさせようと考えてる。
分裂原子は人類が作り出した最も強力なエネルギーだ。彼女は、それがZabの地獄から与えられた力を回復するのに十分であるかどうかを疑っています。
彼らを殺せ!
No!
Chang Zhirenが放った刺客をOvert-killが殴り倒す。
貴様はZabもShe-Spawnも手に入れられない。誰もだ。
She-Spawnが生き残る唯一のチャンスは、以前にいたグループと手を組み、彼らの戦術的な力を総動員して共同戦線を張ることだと知っている。少なくとも将軍の部隊を叩くのにかかる時間は。そして、彼女の戦術を切り替える時が来た。彼女の目標を変えるために。
つまり、彼女は他のみんなが忙しくしている間に逃げる必要があった。
いや! 簡単には抜け出せないよ、Jessica。
スナイパーだ。周囲に。
Rosenよ。あたしは彼をトレーニングさせ過ぎたかもしれないわね。
My comment:いい腕になってきたということでしょう。
Dammit! 身動きが出来ないわ!
And so… ひとつの戦いが終わりを迎えようとしている。
逃げようとしているChang ZhirenをOvert-killが鷲掴みにして身体を引き裂いた。
それで、今度は何?
もう既に言ったはずだ、She-Spawn…
(ひとつの戦いが終わった中で) 一方、もう一つのことは未解決だ。
俺たちがZabを連れていく。
もっと具体的に言えば、俺が彼を連れていく!
俺はどんなクソなことをするかなんてなんとも思っちゃいない。
Wynnは彼に手も触れられないさ。
あたしは命令を受けているのよ。
それなら話すのを止めて、命令を実行しろよ。
それで、俺がアンタにチャンスを与えなかったと愚痴るなよ!
俺は与えたさ!
Hauntの腕から生えた触手がJessicaの身体を貫く。
馬鹿野郎! 貴様、何をしたか分かってるのか?!
地獄へ行け! Bishop。次はお前だ。
Haunt! 落ち着いて, 制御できていないよ!
Hauntの触手はZabの身体に絡みついた。身柄を確保したことになる。
Hauntの心臓の鼓動が止まり、ある程度の透明感が出るまでには1分近くかかる。彼らが欲しいものはZabだ。彼らはJason Wynnのためにエネルギーを節約するだろう。それはすぐに起こるだろうから。
She-Spawnは?
裏切り者は放っておけ。
Epilogue
彼女は幸運だったな。
HauntはPriestのバイタルを貫通していない。彼女は回復する。
Charlotte Lin
彼女は重要なものを失いましたが、将軍を止めるというあなたの第二の目的は成功しました。
確かにそうだが、私の主な目標として常に現場でPriestとBishopをテストしたいと思っていた。彼女はまさに我々が望んでいたことを証明してくれたな。Ms. Priestは元チームメイトに立ち向かい、たとえそれが彼女の確実な死を意味していたとしても、自分の立場を守ることができた。
彼女をコントロールすることへの懸念は軽減されたと言えるだろう。
Nicholas Rocca Overt-Kill | Marc Rose | Eddie Frank |
Daniel Kilgore | Daniel Kilgore Haunt | Eddie Frank Redeemer |
Jessica “Priest” anderson-chin | Frank “Bishop” | Zabraxas “Zab” |
Former Chinese army general Chang Zhiren | Jason Wynn | Viscerator Assistant Director Charlotte Lin |
こういう「裏切り」を題材にする物語ではいつも「Jessicaがなんで素直に状況を話さないんだろう。」と思う。真実が伝わっていなくて、それで互いに攻撃し合って… でも物語の結末は「和解」に決まっている。ヤキモキする感覚を数話ほど味合わされるのだろうが、他の重要な問題があっさり一話程度で完結することもあって、「さっさとThe Scorched Teamは和解すれば」と思い、うんざりする。
考えてみて、The Scorched Teamのメンバーのなかで仲違いが発生するのは「このチームが発足した。」という原点に対してはマイナスになった状態。これで和解しても原点:0に戻るだけ。たとえばJason Wynnを追い詰めてThe Agencyを壊滅させる。これも少し前進ではあるが、The Scorched Teamの本来の目的とは違うだろう。
そもそもTodd McFarlaneはチームブックは乗り気ではなかった。だからこそ”SPAWN”を造ったのだ。
“The Scorched”のストーリーはSean Lewisが担当していた。John Laymanに交代したのは”The Scorched #26″から。
#25で登場したBishopというミステリアスの人物が、Jessicaにとっては昔のただの同僚であり、知的であったはずが殺人を楽しむような異常性格者に成り下がった、あの回だ。
何故、BishopはHellとのつながりがあるのか、Jessicaに殺害されてからHellに堕ちたはずのBishopはどうして蘇ってきたのか、またViolatorの妹であるVisceratorと繋がりは?(#24でBishopが遺跡でVisceratorを掘り返したということだけではなく、Bishopは何故、Visceratorがそこに封印されていたのを知っているのかとか)
もう既にBishopという存在は「唾棄すべき者だが、二人の身体に埋め込まれている爆弾のためにやむを得ずに行動を共にし、Jason Wynnの命令を聞く」ためのアイコンに成り下がっている。どうすればここまで魅力的になるはずだったキャラクターを消耗品に出来るのか。
もともとAl Simmonsという男の物語であるためにあまり他の登場人物を詳しく描かれずに来た面がある。Sam and Twitchは例外とも言える。だったら”SPAWN #298″でNyxの友人として再登場したJessica Anderson-Chinをもっと描いてもいいのではないか。Bishopを登場させたり、チームの不協和音を描いているよりも、キャラクターの深掘りが出来ればそのキャラクターの深みが増すのに。アヴェンジャーズというチームブックはまだまだMarvel Comicsにて量産されている。あれの強みは登場しているヒーローがそれぞれメインタイトルを持っていてそこで骨格に肉付けがされているからだ。(例外もあるが。) そう考えるとThe Scorchedのヒーローでタイトルを持っていたのは”Haunt”くらいなもの(しかも2012年に連載は終了している。) どう考えてもそれぞれのヒーローのキャラクターが立っていないのは明白。それでもヒーローブックを続けたいのであれば、それこそメインの”SPAWN”では取り扱わないであろうMedieval SpawnとMarc Rosenとの関係を描いたほうがいい。Jessicaにとっていつまでも都合がいい男というMarc Rosenはそろそろ卒業させてみては?
チームブックだからこそ「チーム内の分裂」を描けるのだが、それってMarvel Comicsでやってる。もうジーン・グレイが内なる力:ダーク・フェニックスの存在に苦しみ、そしてチームメイトと疎遠になっていく。もうこの話で「分裂もの」はお腹一杯なのだ。Spawn’s universeのキャラクターで同じような話を焼き直してもしょうがない。
あえてAl:Spawnが疎遠になっているThe Scorchedのチームがどのように戦っていくのか。それはどうしたって魅力的なヴィランを登場させるしかない。そこに手を付けずにずるずるやってきて2年も連載が続いているが、”The Scorched”ってどんな物語なの? という問いにすら答えていない。今更、Jason Wynnなの? あんな奴、物理的な攻撃が通ればイチコロでしょ? もしくはそろそろ”The Scorched”に幕引きをして終了させるべきではないか。だって”SPAWN”を読んでるだけで十分だという気持ちを既に持っているから。”The Scorched”に独自のストーリーが展開されることはもう期待できないから。はっきり言って、読者はここ数話の流れで「分裂ものかよ…」と飽き飽きしている。もう使い古されてきた題材だもん。
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